アイコン ロッテ兄弟の後継者問題は続く 長男宏之氏臨時株主総会開催求める

スポンサード リンク
 

「ロッテホールディングス」の経営の主導権争いで副会長を解任された創業者の長男は株主として、みずからを含む新たな取締役を選任することを提案し、経営陣の交代を求める意向を固めた。
「ロッテホールディングス」では、創業者の長男で昨年1月に副会長を解任された重光宏之氏らと次男で経営の実権を握る昭夫副会長らの間で経営の主導権争いが続いている。

長男の宏之氏は、株主として、臨時株主総会の開催を求めることになった。総会に向けて長男の宏之氏は、父親で創業者の重光武雄名誉会長を除いて、次男の昭夫氏ら現在の7人の取締役全員の解任を求めるとともに、みずからを含む新しい取締役を選任する議案を提出する意向。
また、「ロッテホールディングス」が傘下の菓子メーカー、「ロッテ」の株式の上場を検討しているのに対して長男の宏之氏は、経営に復帰した場合、「ロッテホールディングス」の上場を目指すことにしている。宏之氏は12日、午後にも記者会見し、こうした意向を説明する。

ロッテHDに対する次男昭夫氏個人の持分は1.4%だが、友好的な関係者らの持ち分を合わせると過半数を超えるという。
長男の宏之氏側が保有する株式の議決権は、取締役の選任に必要な過半数には満たないとみられ、経営陣の交代が実現するかどうかは大株主の「従業員持株会」などの動向がカギを握ることになる。
(長男の宏之氏の臨時株主総会の開催要求は、前回次男側についた株主に対しての巻き返しをはかったが、創業者が高齢者(94歳)ゆえ認知の問題があるものと見られる)

ゴタゴタ劇からオーナーの重光武雄氏の神通力はすでに失せ、権力基盤は次男の昭夫氏に移っているのが現状。

<ロッテの支配構造>
韓国公取委によると、韓国ロッテ財閥企業86社は、日本のロッテホールディングスの傘下グループが企業支配権の85.6%(2015年9月末時点)を有しているという。日本には別にロッテ系列会社が36社ある。
また、韓国のロッテグループの支配構造の頂点にある会社は、日本の光潤社とファミリー、ロッテグリーンサービスの3社。
創業者の辛格浩(重光武雄)ロッテグループ総括会長(94)一族の所有株式は、光潤社が89.6%、ファミリーが20.0%、ロッテグリーンサービスが30.1%となっている。
この3社が、日本のロッテホールディングスとロッテストラテジックインベストメント、L1~12投資会社を通じ韓国のロッテ系列会社を支配している構造となっている。
なお、一族のほとんどは長男の宏之氏側についている。次男は感情の起伏が激しく業績の横取り、グループ企業からの一族放逐など敢行してきており、どうも一族からは嫌われている。
今回の一族問題の根本は、ロッテ経営の裏を取り仕切る(日本)ロッテホールディングスの佃孝之代表取締役社長のなせる業だろうか。

 

 
ロッテホールディングスの主要株主
株主名
割合
光潤社
28.1
従業員持株会
27.8
光潤社の主要株主 
辛東主(長男)が支配権確立 東彬氏の役員を解任 
辛東彬(次男)
29.0%
辛東主(長男)
29.0%
重光初子(母)
20.0%
辛格浩(父)
10.0%
  自社株
12.0%

韓国公取委が発表した辛一族の持分合計は89.6%

[ 2016年2月12日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ