アイコン 23日のNYダウ 原油価格再び下落 円は112.05円

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米国市場の勝手な減産思惑で原油は高騰していたが、産油国の発言に思いが剥離し下落、NYダウまで押し下げた。
 WTI先物価格と北海とブレント原油価格はある程度、差があるものだが、WTI価格の上昇にこの間ほとんど差がなくなっていた。ブレント原油価格も連れて上昇していれば、思惑通りだったろうが・・・。誰かが仕掛けたのだろう。
  サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は23日、「産油国が減産合意を探るのは時間の無駄だ」と述べたと伝わった。仮に合意しても各国が順守する可能性 が低いためという。主要産油国が前週に合意した増産凍結以上の原油需給の改善策は今後出てこないとの見方につながった。

また、OPEC№2の産油国で、輸出が解禁されたイランのザンギャネ石油相は、ほかの産油国がイランに増産凍結を求めるのは「冗談みたいなものだ」と述べたと報じられている。
原油需給が緩んだ状態が長引くとの観測から、原油が売られた。
 今や台風の目となっているのはイランのようであるが、現実的には、イラクが南部油田で大増産している。
 22日のWTI価格は、高値の33.52ドルから、安値の31.23ドル、それも前日比2.1ドル安の31.38ドルで終了している。

23日のNYダウは、▲1.14%安、▲188.88ドル安の16431.78ドルで終了、
円は再び111円台に突っ込む直前の112.05円で終了している。

<シェールガス勢の倒産多発しか現状原油価格は上がらない>
 まずは、産油コストが高い米国のシェールオイル勢やカナダのオイルサンド勢の倒産が多発すれば、原油価格はおのずと上がる。それをサウジの王様は狙っている。

世界各国の備蓄量も安い時に購入しようとして、ほぼ満杯状態が続いている。
それに加え、IS支配地の原油生産施設を空爆して破壊してしまえば、価格は上がる。それに、原油採掘施設を空爆すれば、ISは資金供給が絶たれ自壊し、イラク・シリア問題も大きく前に進展するが、所有メジャーから保障が要求されかねないことから、それをしないのが欧米である。所詮、戦争とはそんなもんだろう。欧米どころか有志国までISと戦っている間は、欧米の軍需産業は儲かり続ける。

[ 2016年2月24日 ]
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