アイコン 原油価格2ドル超上昇  FRB利上げ見送りで円高 イラクなどで80万バレル実質減少

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<4月17日ドーハで生産凍結会合>
4月17日ドーハで、サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタール、クエートなど15ヶ国(予想)の産油国が集結して生産の現状維持について話し合う。
前提となるのが制裁解除を受け生産拡大を目指すイランであるが、当初は現状維持に同調する考えを示していた石油相が3月15日増産を表明し、3月に開催予定が4月に持ち越された。現状、イラン抜きでも開催方針に傾いている。
この増産表明で一時、38ドル台(WTI価格)であった原油価格が36ドル台まで再度下落した。

<実質80万バレル減産状態>原油価格上昇
しかし、イラクとナイジェリアで石油施設やパイプラインが内戦や故障で約80万バレル実質減産状態とされ、北海ブレント油市場の需要が高まっており、16日の原油価格を押し上げている。

<米シェールオイル生産8ヶ月連続減>前年比10%程度
米エネルギー情報局(EIA)が3月8日発表したリポートによると、3月のシェールオイル生産見通しは日量492万バレルと、前月比▲約9万3000バレル減少し、2014年9月以来1年半ぶりに日量500万バレル割れとなる見通し。
生産減は8ヶ月連続減となる。14年以降に原油価格が70%超下落したことが背景。

<米ガソリン在庫思ったより減少せず>
3月のOPECの資料では、在庫量は増加しているものの、ガソリン在庫が減少していた。

米国石油協会(API)が3月15日発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は270~340万バレル増加の事前予想に対し前週比150万バレル増だった。原油在庫は4週連続の増加となった。
WTI 原油先物取引の現物受渡し地クッシングの原油在庫は前週比47万バレル増。こちらも4週連続の増加となった。
ガソリン在庫は、▲230~310万バレル減少の予想に対して、前週比120万バレル減、中間留分在庫は80~100万バレル減少の予想に対し前週比83万バレル減となった。
前週のガソリン在庫減の拡大はなかった。

<米FRB3月利上げせず>円高に
 米国の最近の経済指数は、利上げがあってもおかしくものであったが、米FRBは3月利上げを見送った。多ければ年4回とされた米利上げ、景気をまだ見る必要があるとし、年2回に変更したという。当然、利上げは経済指数と睨めっこしながらの利上げとなる。
 しかし、FRBの利上げ見送りは、利上げ期待から円安に振れていた対ドル円が、1円あまり円高を招いている。
 

[ 2016年3月17日 ]
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