アイコン 三菱長崎造船所 大型客船1年遅れでやっと引き渡し 「アイーダ・プリマ」損失1800億円

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アイーダ・プリマ三菱重工業は3月14日、客船の世界最大手の米カーニバル傘下のアイーダ・クルーズ向け大型客船の1番船を当初より1年遅れで引き渡した。
カーニバル側からはもう1隻を受注しているが、こちらも遅れが見込まれている。2隻合計で▲1800億円超の損失を計上した三菱重工の客船事業。2番船では作業内容の見直しなどで工期短縮に全力を注ぐ。

三菱重工業の長崎造船所を出航したアイーダ・クルーズ向け大型客船1番船「アイーダ・プリマ」 1番船「アイーダ・プリマ」は、全長300メートルで客室数が1643室の大型客船。乗員約3300人。
内部には、多目的シアターやサウナ、アイススケートリンク、ディスコ、カジノなどを備える。世界最先端を誇る省エネ技術も採用。三菱重工の長崎造船所で建造していた。

引き渡し後は、ドイツのハンブルク港に向けて出航した。4月30日には、同港を出発し、オランダやベルギー、フランス、英国を巡るクルーズに就く予定。

 三菱重工は、高付加価値戦略の一環として2011年、アイーダ・クルーズ向け客船2隻を受注した。だが、当初1年を予定していた船のコンセプトを決める「基本設計」がなかなか固まらなかった。 
設計や資材、内装の仕様など度重なる変更で、当初予定していた2015年3月の引き渡しは結局、1年遅れとなった。
 長崎造船所では2番船の建造も進む。3月の納入予定だったが、現時点で今年末にずれ込む見通し。
客室部分に家具や内装品を搬入する際に、1番船で使った大型クレーンではなく、簡易式エレベーターを活用するなど、工期短縮に知恵を絞る。仕入れ部材の確認や管理に手間取った反省から部品・資材の情報管理システムの導入している。

 1800億円を超える“授業料”を払った客船事業の経験は他の事業でも生きる。三菱重工は航空機や原発など巨大プロジェクトを多く抱えている。社長はリスク管理を徹底するため、社長直轄の組織を4月1日付で設置することを決めている。
以上、報道参照
同船は、最後の最後になって火の気のないところで火災を2回も発生させていた。放火と見られている。
韓国で造船会社大手3社が昨年、共に海洋プラント用構造物で巨額赤字を露呈していたが、それに天下の三菱が匹敵している。ただ、韓国の海洋プラント用構造物は初受注だったが、三菱重工は客船の建造を昔からやっている分野でもある。技術者が宇宙部門に引っこ抜かれてしまっていたのだろうか。今では三菱重工業は事業を分割して事業会社方式に変更、今後このような問題が発生すれば、いつでも潰せるようにしている。

 

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[ 2016年3月15日 ]

 

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