上場のホウスイ子会社(株)せんにちで横領と不正経理発覚 元経理課長56百万円横領
東証2部の中央魚類の連結子会社で東証1部上場のホウスイは23日、連結子会社である(株)せんにちにおいて、同社の従業員による不適切な会計処理が行われていたことが判明したと公表した。
現在、この不適切な会計処理による損失額の確定に向けて精査中であるが、現時点における
調査の状況と今後の対応について報告している。
これまでに判明している不正経理合計は2億42百万円、元経理課長による横領額は56百万円で、同社は、過去3年間合計で1億49百万円の減益になる見込みとしている。
<不適切な会計処理の経緯>
せんにちの元経理課長が、過去3 年間にわたって、同社の仕入先からの請求書を偽造するなどの手法により、支払金を着服していた事実が判明した。かかる着服の事実を受けて、せんにちは、同社の顧問税理士事務所及び公認会計士に対し、着服に関する事実関係についての調査を依頼したところ、平成28年3月9日に、同税理士事務所等より、上記着服の事実とは別に、平成25年4月の設立以降過去3年間にわたり、得意先との取引において、会計処理の誤りと見られるものも含めて、売上が過大に計上されていたとの報告を受けたとしている。
(株)せんにちは、(株)千日総本社が行っていた惣菜(厚焼などの玉子加工品)、冷凍食品の製造販売、外食産業に関連する食材の製造及び加工販売を主たる事業を、ホウスイが新会社(株)せんにちを設立し、平成25年4月1日に12億円で譲り受けた会社。
同社が譲り受けた途端、譲り受けた事業会社では、横領や不正経理が行われていたことになる。
コンプライアンス経営・内部牽制制度、どちらもホウスイには不在のようだ。
会社名
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株式会社 せんにち
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役員
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代表取締役 菅原 誠
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所在地
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大阪府吹田市東御旅町4番26号
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設立年月日
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平成25年4月1日
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資本金
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9000万円
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株主
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ホウスイ
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事業内容
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水産煉製品(厚焼・おぼろ等)、
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惣菜(玉子加工、きんし等)
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冷凍食品の製造販売、
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外食産業に関連する食材の製造及び加工販売
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従業員数
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129名(平成25年5月現在)
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取引銀行
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近畿産業信用組合 平野支店
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主要取引先
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回転寿司店
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百貨店、大手スーパー、コンビニエンスストア、
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ホテル、仕出し店
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外食産業全般
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主要仕入先
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鶏卵会社、水産会社、製糖会社 等
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