アイコン 王将前社長の事件の背景か 回収不能170億円存在 不適切運用/調査報告書

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「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが、過去に不適切な不動産取引や貸付行為により10年間で約260億円を社外に流出させ、うち約170億円が回収不能になっていたことが29日分かったと報道されている。王将が設置した第三者委員会(委員長=大仲土和弁護士)が明らかにした。
流出相手との取引は、平成25年12月に大東隆行前社長が射殺された後も現在まで続いており、第3者委は現経営陣の問題認識の甘さを批判し、関係解消を求めた。

第3者委が3月29日公表した調査報告書によると、王将は2007~17年、特定の企業グループとの間で不明朗な不動産売買や資金貸し付けを繰り返し262億円が流出させ、うち176億円が回収不能になっていた。

大東前社長が一連の取引を清算し、2025年11月に社内報告書が作成されたが、取締役会で十分な議論がなされず、現在も同グループとの間で電話の保守契約を継続しているという。
同社は、同グループに対して、反社会勢力とは思っていないとしているという。

昨年12月の報道では、社長だった大東隆行氏(当時72)が2年前に射殺された事件を巡り、九州の暴力団関係者が関与した疑いが浮上 していると報道された。そのため、弁護士の社外取締役と元検察官の社外監査役から、第3者委員会を立ち上げて調べるよう提案があり、(2015年)12月 27日の臨時の取締役会で第3者委員会の設置を決め、当委員会が調査に当たっていた。
以上、
 
当報告書では、生臭い取引が・・・・
4代目の前社長の射殺事件は、3代目社長が、会社が儲けた金を分けのわからぬ意味ありげな取引を行い、結果的に大きな損害を受け、前社長の大東氏が関係を断ち切ったことから、金のなる木をみすみす逃さない一団によって事件が引き起こされた可能性が高いと見られている。
  一度おいしい汁を吸すった輩は、その後もおいしい汁を吸すり続ける。そのおいしい汁を提供したのが結果的に3代目の社長のだったようだ。

(株) 福岡センチュリーゴルフクラブ(福岡県甘木市)は2014年6月23日、負債額約340億円を抱え、福岡地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行い、同27 日に財産保全命令を受けた。申請代理人は鬼塚恒弁護士(萬年総合法律事務所、福岡市中央区赤坂1-15-33、電話092-751-5006)ほか。監督 員には、中山栄治弁護士(不二法律事務所、福岡市中央区薬院1-16-20、電話092-712-2305)が選任されていた。

 2014 年12月7日、民事再生手続中で「福岡センチュリーゴルフ倶楽部」の経営会社の(株)福岡センチュリーゴルフクラブの債権者集会が開かれ、出席債権者 423名中390名(出席率92%)、議決権額314億6334万円中、277億4503万円余(88%)の賛成多数で再生計画案を可決、同日福岡地方裁 判所から認可決定を受けた。
 同再生計画案は、リバイバルマネジメント債権回収(株)の関連会社・合同会社RM(本社同)がスポンサーとなるとしていた。

そ のリバイバルマネジメント債権回収(株)(東京都新宿区高田馬場4-4-13、代表清算人:楠井重喜)も2013年7月31日、負債額約2億円を抱え、東 京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けている。破産管財人には、會田哲也弁護士(電話03-3526-8722)が選任されていた。
・ ・・臭いものに予定通り蓋をしたのだろうか。

 

王将の社外流出金259億円
A氏率いるBグループ各社関係 取得物件・貸付金等 単位:百万円
 
案件
所在
取得額
経費
合計額
回収額
損失額
1
戎橋店
大阪
100
 
100
0
-100
2
不動ビル
京都祇園
520
12
532
78
-453
3
ハワイ
米国
1,800
29
1,829
589
-1,240
4
伏見店隣地
未購入
3,300
 
3,300
1,260
-2,040
 
 
 
 
 
 
 
 
5
貸付金
 
8,781
 
8,781
4,692
-4,088
6
前渡金
 
1,000
 
1,000
10
-990
7
ゴルフ会員権
福岡甘木
271
 
271
19
-252
 
小計
 
15,772
41
15,813
6,648
-9,163
貸付金の代物弁済による取得物件
8
ホテル棟
ゴルフ場内
3,100
73
3,173
741
-2,433
9
ヘルスケア原鶴
福岡うきは
414
8
422
49
-372
10
赤坂ビル
福岡
1,300
72
1,372
513
-859
11
ゴルフ場隣地、養鶏場
福岡甘木
3,136
23
3,159
330
-2,829
12
高宮マンション
福岡市
200
7
207
70
-137
13
雲仙旅館
長崎県
2,000
129
2,129
287
-1,843
 
小計
 
10,150
312
10,462
1,990
-8,473
 
合計
 
25,922
353
26,275
8,638
-17,639
 
控除・代物弁済額
 
-5,325
 
-5,325
-5,325
 
 
差し引き
 
20,597
 
20,950
3,313
17,639
※損失額には、評価損も含まれている。
 

福岡センチュリーゴルフクラブは、京都市の京都通信機建設工業(1984年2月設立)が開設、ホテルも併設、距離が長く難コースとして知られている。ヘリポートもあり芸能人も多くプレー、女子ゴルフツアーのヴァーナルレディースカップも毎年開催されていた。
ただ、福岡でも展開していた京都通信機建設工業とは・・・、ほとんど実業では福岡での活動は認められなかったが、福岡市中央区赤坂や中央区天神南の国体道路沿いにビルを所有し看板を掲げていた。
経営者は上杉昌也氏であり、兄の威光もあり、福岡の部落開放同盟の裏を取り仕切っていたとされる。上杉氏は、関西で地上げにより大成功を納め、福岡に進出したとされる。その勢いで当ゴルフ場を開設していたとも。
(天神南のビルは福岡市の外郭団体が再開発予定地をわざわざ拡げ買い取っていた。赤坂のビルは王将が買い取り一時所有していた)
当時、王将にしても、店舗展開で上杉氏に大きく貢献してもらったようだ。

ところが、ゴルフブームがバブル崩壊で過ぎ去り、同ゴルフクラブの経営も集客不足で厳しく、また高額で募った会員権の償還も控えていた。
(破綻時の会員数約450名、負債額428億円からもその会員権の高額預託額が窺い知れる)

そうした経営事情下、上杉昌也氏は旧知の王将の加藤潔氏に救いの手を求めたと見られる。王将の当時の加藤潔社長は、子会社のキングランドを活用して100億円超ともされる貸付を上杉氏関係企業に実行した。しかし、結果、返済されず、上場していた王将は損金処理せざるを得なくなり赤字転落、2000年に加藤潔氏は3代目社長の座の辞任に追い込まれた。

その福岡センチュリーゴルフクラブは2011年6月、負債額約428億円(関連会社含む)を抱え、福岡地方裁判所へ民事再生法の適用申請をして経営破綻した。なお、民事再生は2016年1月7日に再生手続きを終結させている。

ただ、現在でもセンチュリーグループとして京都の会社の名も同ゴルフクラブのHPに掲載されている。

 

現行のセンチュリーグループ(HPより)
㈱ 福岡センチュリーゴルフクラブ
福岡県朝倉市板屋1-1
㈱ センチュリーサービス
福岡県朝倉市板屋1-1
㈱ 九州アシスト管材
福岡県朝倉市柿原1282-7
㈱センチュリートラベル
福岡市中央区赤坂1-14-22
㈱京通テレコムサービス
京都市左京区上高野上荒蒔町4-9
㈱ 創  栄
福岡県朝倉市柿原1321-11
 
<人の関係>
 
上杉昌也氏
元、福岡センチュリーゴルフクラブ代表
元、京都通信機建設工業(株)代表
異母兄弟の弟
兄と25歳離れている
故、上杉佐一郎氏
福岡県小郡市出身
部落解放同盟中央執行委員長・ドン
同郷、友人関係、共に部落出身とされる
故、加藤朝雄氏
福岡県飯塚市出身
王将創業者
創業者長男
 
 
加藤潔氏
王将3代目
故、大東隆行氏
王将4代目
創業者加藤朝雄氏の妻の梅子氏の弟

福岡も京都も部落問題が多くある。特に福岡は近年の産炭地、閉山による部落問題をいまだ抱えている。

<福岡県の暴力団>
福岡には、元産炭地の筑豊には太州会、元石炭積出港の北九州は工藤会、産炭地の筑後の大牟田は浪川会、商業歓楽街の福岡中洲は群雄割拠する中で福博会、筑後久留米の歓楽街は道仁会と全国一多い5つの指定暴力団が存在する。福博会を除き縄張りがはっきりしているのも福岡の暴力団の特徴でもあり、警察の強烈な締め上げにも潰されないものになっている。

また、福岡県は部落問題も多く、部落開放同盟系や全日本同和会系など利権つながりで暴力団とも関係しながら多数の団体がある。

今の福岡一番の過激派は、警察庁+福岡県警の合同部隊に睨まれている工藤会、いろいろな問題を発生させ、過激派の上を行く団体でもある。

福岡の暴力団は以前から過激そのもの、バブル時代、九州一の繁華街の福岡中洲進出をはかった筑後地盤の道仁会は、中洲地盤の山口組系列と抗争にいたり、山口組が関西から大挙して押し寄せ全面戦争に至った抗争事件もあった。
その後、道仁会は跡目を巡り分裂、互いにすべてを知り尽くしているだけに凄惨な戦争が繰り広げられた。分裂して誕生したのが浪川会、すでに指定暴力団に認定されている。
当分裂抗争の最後の方では、70代の爺さんが警察官が見張っている道仁会会長宅を夜、一人で梯子、機関銃、拳銃、手榴弾を持ち、梯子で会長宅の塀を乗り越え、庭に侵入して建屋に向け、機関銃を乱射する事件もあった。

福岡県ではゼネコンも襲撃されていた。
大林、清水、鹿島、大成、三井住友建設、戸田建設などなど・・・。
大林組の事件では、白昼、大林組がオフィス街に支店が入居する事務所ビルの地下駐車場入り口で帰社途中の従業員2人が乗った車両が、待ち伏せていたバイクに乗った人物からフロント部分に発砲された。・・・いまだ解決していない。威嚇射撃だったようだ。

しかし、最近は警察庁+福岡県警の合同部隊が目を光らせ、一般市民への攻撃などはなくなり、組同士の抗争事件も激減している。
ただ、直近では福岡でも山口組と神戸山口組の抗争が水面下であっているようだ。
6代目組長系になっていた福岡の同和の流れも分裂で変わってくる。

王将の第3者委員会の調査報告書
http://www.nikkei.com/markets/

[ 2016年3月30日 ]
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