アイコン 仏ルノー 排ガス不正に対して当局が捜査 ゴーンの「詐欺的な戦略」 韓国では敗訴

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0316_18.jpg仏ルノーが25年以上にわたり、ディーゼル車とガソリン車の排ガス試験で不正行為を行っていたことが15日、AFPが入手した仏不正捜査当局の報告書で明らかになった。
カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)を含む経営幹部もそれを認識していたとしている。
報告書は、ゴーン氏を含むルノーの経営陣全体が「詐欺的な戦略」に加担していると指摘している。
この報告書に基づき、仏検察当局は1月に同社の捜査に着手している。
ルノー側は疑惑を全面的に否定している。

AFPの電話取材に応じたティエリー・ボロレチーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)は「ルノーは、不正を働いていない」と述べ、ルノー車はすべて法定の基準に従っていると強調した。

報告書は、ルノーの排ガス制御に関する決定に関して、ゴーン氏が承認を他の人物に任せた形跡がない以上、最終的には同氏の責任になると記している。

報告書によると、試験中に有害物質の排出量を少なく見せる装置が「多くの車両」に搭載されていた。
路上走行時の排出量は試験時に比べ最大で377%多かったという。

報告書は、最近発売された車を主な対象にしているが、捜査当局はルノー元従業員の証言も踏まえて、こうした不正が1990年から行われていたとみている。
以上、

詐欺的な戦略は日産でも

<韓国では日産キャシュカイの異常排ガス問題で日産敗訴>
韓国で制裁を受け、訴訟沙汰となっている英国製日産キャシュカイのディーゼル車。当該車はエンジンルーム温度が35度になると、排ガス規制をクリアするEGR(排ガス再燃焼・再循環装置)が停止する設定がなされていた。
EGRを停止すれば、エンジンに負荷がかからなくなり、走行距離が伸びる。しかし、有毒排ガスはEURO基準の何倍も排出される。
これは、EU当局のEURO基準が抜け道を設定していたことによるもので、EGRを作動させることでエンジンが高熱となり破壊されるおそれがある場合、EGRを停止させても良いとの裏条項があり、英国での形式認証でも合格していた。

しかし、韓国で輸入されているディーゼル車20車を韓国当局が検査したところ、2車だけしかこうしたプログラムは設定されておらず、残る18車に設定され、17車はエンジンルーム温度が48度に設定されEGRを停止させていた。日産キャシュカイだけは35度に設定されており、韓国当局は制裁処分した。35度は通常走行ではほとんど停止していたことになる。
一方、日産ゴーン氏は、英国で認証を受けた車が、韓国で制裁を受けるとはけしからんとして、制裁に対して異議申し立ての裁判を起こしていた。しかし、今年2月9日、韓国地裁は日産の負けを宣告した。(日産が上告したとの報道は韓国ではなされていない)

韓国とEUは自由貿易協定FTAを締結し、韓国車はEUで安価に販売される一方、韓国へは欧州車が大量に流入している。そのため、韓国の排ガス規制はEU基準に準拠させている。
ただ、このようなEUの環境当局と欧州自動車業界が抜け道の談合をしていたとは知らなかったようだ。
欧州自動車工業会の会長はカルロス・ゴーン氏である。

以前から、ルノー車は排ガス問題で疑惑を指摘され続けており、ディーゼル車が多い欧州、特にパリの大気汚染=スモッグは自動車によるものとされている。VWの排ガス不正車が修正されたとしても、パリの空はスモッグでドンヨり状態が続いている。ルノー車もパリのスモッグの大きな原因のようだ。

今回、こうした問題が具体的に浮上したことから、ゴーン氏の経営責任は免れず、ルノーの大株主のフランス政府も、ゴーン氏の更迭に動く可能性もある。
ただ、ゴーン氏は政界とも裏でつながっており、責任は取らず、死ぬまで日産ルノーに君臨し続けるものと見られるが・・・。

 

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[ 2017年3月16日 ]

 

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