アイコン 4月の貿易収支3ヶ月連続黒字 米で黒字 中国で赤字

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財務省が22日発表した4月の貿易統計(速報)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、前年同月比▲40.6%減の4,817億円の黒字だった。鉄鋼などの輸出は増えたものの、原油価格の持ち直しによる輸入の伸びが上回り、2ヶ月連続で減少した。黒字は3ヶ月連続。
 輸出は、7.5%増の6兆3,292億円と、5ヶ月連続で増加した。前年同月は、熊本地震などの影響で輸出が落ち込んでおり反動が出た可能性がある。
 輸入は、15.1%増の5兆8,474億円と4ヶ月連続で増えた。原油や石炭のほか中国からの携帯電話の輸入が増えた。

国・地域別の貿易収支は、
米国とは、輸出が2.6%増の1兆2,322億円、輸入が9.8%増の6,455億円で、▲4.2%減の5,867億円の黒字で、2ヶ月連続で減少した。液化石油ガス(LPG)や石炭の輸入が大幅に増えたことが影響した。財務省は、「中東の政治情勢が不確実性を増す中で、調達先を多様化する動きがあった」と説明した。米国向けの自動車輸出は増加した。

中国との貿易収支は、輸出が14.8%増の1兆1,877億円、輸入が7.5%増の1兆4307億円で、▲18.0%減の▲2,430億円の赤字だった。ただ液晶デバイスなどが堅調で、輸出は4月としては過去最大だった。
欧州連合(EU)とは、610億円の黒字だった。
以上、
4月のアジア向け半導体製造装置の輸出は36.1%増となっているが、中国への輸出では科学光学機器が30.9%増、自動車部品が24.8%増となっている。
半導体製造装置は半導体製造巨大工場ラッシュになっている韓国向けが牽引していると見られる。

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なお、ドイツの今年1~3月の米国向け輸出は、前年同期間比8.0%増の291億ユーロ(325億ドル)に達している。ドイツ製品にとり米国は引き続き最大の輸出先となっている。
一方、ドイツは米国ほど相手国の製品を輸入しておらず、その結果、ドイツの対米貿易黒字は140億ユーロ近くに達した。これは単一の国家に対するドイツの貿易黒字額としては最大となっている。
メルケル独首相は、米トランプから貿易不均衡で槍玉に挙げられていることもあり、米国からの輸入が増加するように投資拡大を呼びかけている。
  中国の一帯一路戦略の一路部分である欧州間鉄道「中欧班列」の運行本数を増加させており、相互に大量に列車輸送されている(年間1700本運行)。今後ともそうした弊害が、対米貿易不均衡という輸出偏重型が顕著になると見られる。米トランプの対応が注目される。

[ 2017年5月23日 ]
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