アイコン 日本射程の「北極星2型」実戦配備・大量生産指示/北朝鮮金正恩

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朝鮮日報が次のように報じた、
北朝鮮は21日、固体燃料を使用する陸上発射型の「北極星2型」ミサイルの試験発射に成功し、金正恩労働党委員長が部隊への実戦配備を承認して大量生産を指示したという。
「北極星2型」の最大射程については、韓国軍の合同参謀本部(合参)は22日、「射程2千キロの準中距離ミサイルと推定される」と発表している。

 外信各社は、このミサイルについて「発射準備にかかる時間はたった5分」と分析した。
韓国軍の「キルチェーン」の監視を避けて沖縄を含む在日米軍基地を核弾頭で攻撃し、韓半島(朝鮮半島)への米軍増援部隊派遣をけん制できる、という意味。

■固体燃料の準中距離ミサイル、初の実戦配備
 北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、北極星2型の試射はミサイルの各種技術的性能を確認することに重点を置いたものであって、無限軌道型移動式発射台(TEL)からの「コールドロンチ」システム、ミサイル誘導および安定化システム、ロケット1段目・2段目の切り離し、固体燃料エンジンの性能チェックなどが行われたと報じた。
「コールドロンチ」とは、ミサイルが発射筒から蒸気圧で押し出され、発射筒の外に飛び出してからエンジンに点火する発射方式のこと。
もともとは潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星1型」向けの技術として開発された。

「北極星2型」の量産および実戦配備は、射程2千キロに達する準中距離固体燃料ミサイルとしては初のケース、というところに意味がある。
これまで、北朝鮮が実戦配備した固体燃料タイプの地対地ミサイルは、最大射程が約200キロにすぎないKN02だけだった。
固体燃料ミサイルは、液体燃料ミサイルに比べ、発射準備にかかる時間が極めて短い。
このため、米韓が偵察衛星などで事前に探知するのは難しく、先制攻撃などの「キルチェーン」を無力化できる。

米国の航空宇宙専門家、ジョン・シリング氏は今年2月、北朝鮮専門メディア「38ノース」に寄稿した記事で「ノドン・ミサイルの場合、液体燃料の事前注入などに30分から60分かかるが、「北極星2型」は発射準備に5分しか要しない」と指摘した。

■液体・固体燃料の「2トラック」開発戦略
「北極星2型」は、グアム島には届かないが、米軍のF22ステルス戦闘機などが出動する沖縄の嘉手納基地をはじめ、全ての在日米軍基地を射程に収めることができるため、核弾頭を搭載した場合、米軍増援部隊の韓半島派遣にかなりの打撃を加えることができる。
朝鮮中央通信は、今月14日に試射に成功した「火星12型」ミサイルについても、初めて「米太平洋軍司令部が巣食っているハワイやアラスカを射程に収めている新型の中長距離戦略弾道ミサイル」と報じた。
 専門家らは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に準ずる「火星12型」の試射成功と「北極星2型」の量産を契機として、北朝鮮は中長距離ミサイル開発で液体燃料と固体燃料を並行させる「2トラック」戦略を選ぶと分析している。

ICBMについては、取りあえず80トンフォース(80トンの重さを押し上げることができる力)という強力な推進力を持つ「白頭山エンジン」を使用する「火星12型」液体燃料ミサイルの改良に力を注ぎ、2~3年のうちに開発する可能性が高いという。

固体燃料ICBMの開発には、もう少し時間が必要と予想されている。固体燃料ミサイルは、液体燃料ミサイルに比べてまだ推進力や射程などが劣っている。
科学技術政策研究院の李春根先任研究委員は「北朝鮮のICBMの場合、液体燃料を使う『白頭山』系列の「火星12型」を2段式に拡大して開発し、SLBMや中・短距離ミサイルについては、固体燃料を使う『北極星』系列やその改良型の開発を続けるものとみられる」と語った。
以上、朝鮮日報参照

朝鮮日報は、北朝鮮の標的は日本駐留米軍が標的であり、韓国は標的になっていないような記事内容にしている。
また、北朝鮮が実戦配備しているミサイルは、ロシアより導入したミサイルも保持しており、片手落ちの内容となっている。
発射能力が確認されたとしても最重要の制御能力がどこまであるのかは不明。ただ、どこへ飛んでいくか不明なだけに逆に脅威でもある。

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[ 2017年5月23日 ]

 

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