アイコン 九州豪雨 流木だけで20万トン  5年前豪雨の3倍以上

スポンサード リンク

 九州豪雨により、被災地の福岡県朝倉市などで発生し、有明海まで広がった流木の処理に行政側が頭を悩ませている。福岡県の推計によると、流木は少なくとも20万トン超。  5年前の九州北部豪雨時の6万5千トンに比べて3倍を超える。現段階では、回収して一時的に保管する仮置き場の確保もままならず、復旧は見通せていない。

 豪雨で山腹が崩壊し、大量の木々や土砂が河川や道路、海にまで散らばった。県の推計は市内を流れる二つの川の航空写真から目視で算出したもので、有明海の流れ出た大量の流木は含んでいない。

一帯の山間部は、花崗岩が風化したマサ土(砂質)が表面を覆い、そこに根が浅い杉が主に植林されている。そのため、豪雨のたびに、山間部の杉山の表層土砂崩れが発生し、今回のような長時間の大量豪雨では、河川へ流れ出、橋や河川、貯水池の護岸、家屋を破壊し、大災害を招いた。流木とともに流され4遺体が有明海で発見されている。

これまでの直撃台風でも杉が倒木、大雨が重なった場合、同じような被害をもたらしてきた。

倒木が河川に流れ出ないようにすることや護岸の強化が、今後の治水事業で必要となり、激甚災害指定により、河川の復旧の防災工事は国交省が直轄して行うことから、叡智が集約されるものと見られる。
広島豪雨の土砂崩れで大被害をもたらした一帯も同じ花崗岩が風化したマサ土(真砂土)だった。花崗岩=真砂土は関西以西に広く分布している。

スポンサード リンク
[ 2017年7月19日 ]

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ