アイコン 五輪・新国立競技場工事 新卒男性が過労自殺

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新国立競技場の建設工事に関わっていた23歳の新卒男性がメモ帳に、次のような遺書を残してその命を絶った。

「突然このような形をとってしまい、もうしわけございません。身も心も限界な私はこのような結果しか思い浮かびませんでした」
「家族、友人、会社の方、本当にすみませんでした。このような結果しか思い浮かばなかった私をどうかお許しください。すみません」

今年3月に失踪し、長野県で遺体で発見、警察などの調査で、自殺と判断されている。

「自殺は仕事が原因」として、両親は上野労働基準監督署に労災認定を申請、代理人の弁護士が7月20日に厚労省で記者会見した。

約40年前に小さな建設会社に勤めていた男性から、昔の現場の環境は劣悪で、翌日に現場に据えられた仮設エレベーターに挟まれた同僚がいたという話を聞いたことがある。

互いに新卒だったそうだ。

今回は人材不足と工期の遅れによる長時間にわたる労働で、精神ともに疲れていたことによりおこった事件だと思われる。

いくら労働環境が整備されていても、メンタルな部分はなかなか行き届かないものだ。

 

新国立競技場の建設工事に関わっていた23歳の新卒男性が今年3月に失踪し、長野県で遺体で見つかった。警察などの調査で、自殺と判断された。
「自殺は仕事が原因」として、両親は上野労働基準監督署に労災認定を申請、代理人の弁護士が7月20日に厚労省で記者会見した。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】
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■何が起きていたのか。

男性は、大学卒業直後の2016年4月、都内の建設会社に就職し、現場監督をしていた。
2016年12月17日、新国立競技場地盤改良工事に従事することになって以降、極度の長時間労働、深夜勤務、徹夜が続いた。自殺直前の1カ月で、徹夜が3回もあり、夜22時以前に仕事が終わったのは5日だけだったという。

男性は2017年3月2日、突然失踪した。「今日は欠勤する」と会社に連絡があり、それを最後に一切連絡がとれなくなった。誰からの連絡にも応じなくなった。
そして、4月15日に長野県内で遺体が発見された。警察・病院の捜査の結果、「3月2日ごろに自殺」と判断された。

男性は診断を受けていないが、遺族側代理人の川人博弁護士は、業務上のストレスもあいまって精神障害を発病した、と推定できるという。

■「新国立」工事、スタートの遅れが……

男性が関わっていたのは、セメントを注入して、軟弱な地盤を改良していくという地盤改良工事。チームは5人程度で、新卒は彼ひとりだけだった。現場では、写真撮影、材料の品質管理、安全管理などを担当していた。
新国立競技場は、設計段階で計画が二転三転し、工事のスタートが非常に遅れた。

この結果、競技場建設に携わる労働者には、「オリンピックに間に合わせる」ため、大きな重圧がかかっていたと、川人弁護士はいう。
地盤改良は、基礎工事の前段階で、すべての工事の前提となるものだ。その作業日程は、極めてタイトなものになっていた。

男性の両親は次のようなコメントを発表した。
「1月終わり頃、重機が予定通りそろわず、工期が遅れているという話を息子から聞きました。2月頃から、息子は工期の遅れを取り戻そうとしていたようです。厳しい管理を要求されていたのだと思います」

BuzzFeed Japan (2017/07/20 13:58)
https://www.buzzfeed.com/jp/kazukiwatanabe/20170720?utm_term=.dx5RZN1GZ#.kljeaxk5a
 

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[ 2017年7月20日 ]

 

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