茨城郡大洗町の商業施設「大洗リゾートアウトレット」を運営していた「八ケ岳モールマネージメント」（東京都千代田区）が、商業施設の企画などを手掛ける「不動研」（同）に施設を７月２０日売却し、撤退した。

不動研は、リゾートアウトレットに３月末まで入居していた県産品直売所「まいわい市場」を運営する「Ｏａｒａｉクリエイティブマネジメント」（大洗町）へ既に施設を売却。クリエイティブマネジメントは不動研と協力して再生を進める。

リゾートアウトレット退店後、隣接する県有地に仮設店舗を構えていた「まいわい市場」や町を舞台にした人気アニメ「ガールズ＆パンツァー（ガルパン）」のグッズショップ「ガルパンギャラリー」も旧アウトレット内へ戻り、８月５日に再開する予定だという。

今後は「大洗シーサイドステーション」と名称を変え、観光客と地元住民の双方に利用される複合ショッピングモールを目指す。１１月にプレオープン、来年３～４月にグランドオープン予定。

大洗リゾートアウトレットは、大洗町が臨海部の県有地に誘致して２００６年開業。当初は７０店舗が入っていたが、退店するテナントが後を絶たず、今年に入ってからは施設の大半が空きフロアとなり、町議会で存廃問題が取りざたされる事態になっていた。