アイコン マダニSFTSに富士フィルム「アビガン」有効 臨床試験で効果

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愛媛大などの研究グループは、マダニを介して発症するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、新型インフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル/富士フィルム(子会社:富山化学工業))を患者に投与する臨床研究で一定の効果が得られたと発表した。
来年にも、承認申請のための治験開始が検討されている。現在、SFTSのワクチンや有効な治療法はない。
臨床研究には34医療機関が参加。昨年、患者10人がアビガンを5~14日服用したところ、血小板が速やかに増えるなどして8人が回復した。2人は死亡したが、研究グループは「すでに多臓器不全に至っていたため」と分析。ウイルス量が高まる前の治療が重要という。
以上、

国立感染症研究所では、SFTSの致死率を6.3%~30%としている。
マダニに噛まれた場合、マダニを除去せず、そのままの状態で至急、病院で治療してもらうことが必要という。
雑草地や藪にいくらでもマダニはおり、犬や猫にいたマダニから噛まれた人もいる。
マダニでもSFTSのウイルスを持たないマダニが多いが、西日本一帯に多くSFTS感染者が見つかっている。
原産地は中国、2009年ころから河南省あたりで原因不明の感染症が発生、SFTSウイルスによるものだと判明している。その後北上し、朝鮮半島から西日本へ伝染してきている(元々各地に存在したウイルスともいわれている)。

日本での感染者は、2013年に山口県で報告されて以降、主に九州(宮崎県8人)、中国(山口県死者5人)、四国(愛媛県7人)地方で確認され、2015年6月に初めて京都で80歳女性(回復)、2015年9月には、初めて北陸で石川県志賀町の60歳代男性が死亡した。長崎県ではこれまでに20件の届出があり、6人が死亡している。佐賀県でも今年5例目が確認されているなど、九州各地でも感染者が見つかっている。

2017年10月には、徳島県で飼犬から人間に感染した事例が確認され、世界で初めてのペットから人への感染例として報告された。
愛媛県衛生環境研究所でマダニ200匹を検査したところ、ウイルス保有率は6~31%、全国調査の5~15%より高かったという。

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[ 2017年11月13日 ]

 

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