アイコン TPPの大筋合意に対するNHKとロイター

スポンサード リンク

茂木相の「大筋合意」発言、新聞各社「大筋合意」報道、カナダ閣僚がツイッターで「まだ大筋合意に至っていない」投稿、カナダ首相の「カナダの利」発言、カナダ首相「TPP11ヶ国首脳会談」唯一欠席、茂木相の閣僚間で「大筋合意」確認発言。議長国の日本とベトナムが11日「大筋合意」発表へ

ロイターが11月10日21時03分電子版の配信では、
<TPP首脳会合は延期、カナダが大筋合意に異論=安倍首相>
安倍晋三首相は10日、予定されていた環太平洋連携協定(TPP)署名11カ国の首脳会合が延期されたことを明らかにした。9日の閣僚会合での大筋合意にカナダが異論を唱えているためという。
首脳会合は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)開催に合わせ10日に予定されていた。複数の関係者がロイターに語ったところによると、カナダのトルドー首相が姿を見せなかった。
安倍首相は、次回の会合開催予定には言及しなかった。
カナダの複数の当局者はAPECが開かれているベトナム・ダナンでTPPに関する協議を続けていることを明らかにした。ただ、カナダの雇用に十分な利益が確保できるまで結論を急ぐことはできないとの立場だ。
以上、

NHKが11月11日01時33分に電子版による配信では、
<経済再生相 TPP 大筋合意したことを再確認>
ベトナムを訪れている茂木経済再生担当大臣は、日本時間の11日未明、記者団に対しTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、
「各国の閣僚に集まってもらい、合意した内容に間違いがないことを再確認した。カナダもこの合意について、トップの了解を取っているという話だった」
と述べ、協定に参加する11ヶ国で発効に向けて大筋合意したことを再確認したという認識を示しました。
以上、

読売新聞が11日01時32分に配信した分では
<TPP「大筋合意」を確認…首脳会合は見送り>
茂木経済再生相は10日夜、記者団に対し、「11日午前に(共同議長である)日本とベトナムが閣僚会合の大筋合意を発表する」と強調した。
・・・
11か国は8~9日にダナンで開いた閣僚会合で、新協定について詰めの議論を行い、茂木氏は9日夜(同10日未明)の記者会見で、「大筋合意を達成することができた」と発表していた。
これを受け、10日の首脳会合で新協定の早期発効に向けた各国の連携などを確認する段取りだった。
以上、

言葉の遊び、大筋合意と大筋合意を確認では、外交分野ではまったく意味が異なる。

大筋合意と表しても、カナダが大筋の中の細部調整を要求し、カナダの首相が大筋合意の首脳会合に出席しなかった以上、まだ合意には至っていない。閣僚級とは実務レベルということだ。

茂木相は議長国として、これまでお膳立てしてきた手前もあり、安倍首相に対して申し訳なく、何が何でも合意したと言いきりたかったのだろう。

そのためNHKも茂木相が大筋合意の認識を示したと私的な見解にとどめている。
茂木相は、詰めが甘いと言われても仕方ないだろう。
大筋合意で是が非でも発表したかったのだろうが、カナダの首相は、カナダにとっての問題点をすでに明らかにしており、今後の詰めの協議が難航する可能性もある。
カナダは、米トランプから:現状のNAFTAについては問題ありと指摘されており、雇用問題に直結しているだけに、TPPでも雇用に悪影響もしくは予想未満の成果しかありついていないとしたら、その部分は今後も強く要求してくることだろう。
次回の首脳会合の開催予定日も、多忙な国家元首たちであり、いつになるかもわからない。

スポンサード リンク
[ 2017年11月11日 ]

 

関連記事

 

 

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ