アイコン 続、リニア談合 大林組 俺んとこが受注するから他は手を引け・・・JR東海建設の存在

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リニア中央新幹線建設工事、名古屋市の非常口新設工事では、当初7社程度が入札に参加したが、大林組は、工事の受注を希望した他社に受注を希望しているとの意思を示し、受注を見送るよう要請。一部の社が高い見積価格を提示することで大林組の要請に応じたとみられている。

鹿島建設は、最後まで大林組と受注を競ったが、鹿島が約100億円を提示したのに対し、大林組が約90億円を提示したため、選ばれなかったという。

特捜部は、すでに大林組副社長ら担当者から任意で事情を聴取したが、大林組側は不正な働きかけを否定したという。
特捜部は鹿島の本社営業本部鉄道担当部長からも任意聴取し、大林組担当者との具体的なやりとりの内容などを確認したもよう。

JR東海によると、工事の契約手続きは「公募競争見積もり方式」で行われ、見積価格や技術、工事実績などを総合的に評価する1次技術提案で順位を決め、高い順から価格協議をする2次技術提案を経て受注業者が決まる仕組みだった。

大林組などの共同企業体(JV)が工事を手がける「名城非常口」新設工事の現場は、名古屋市中区の公園跡地。
名古屋城の異名「名城」を冠しているように、名古屋城にほど近い市中心部の官庁街にある。

リニア中央新幹線の大深度地下区間のトンネルに、深さ約90メートル、直径約40メートル規模の地下構造物を造る計画で、事業費は約90億円にも上る。建設中はトンネルを掘削する円筒状のシールドマシンの基地として活用。開業後は地上に避難する非常口として、リニアの安全を守る要の施設となる。
以上、報道参照

当時名古屋で2つのリニア工事が発注されているが、一つはJR東海建設がなんとJVの筆頭(チャンピオン)で受注、もう一つの大林JVが受注した案件でもJR東海建設がメンバーに加わっている。
どうも、JR東海の意向を大林が汲んだようだ。そうでもなければそう高飛車にはなれない。

これまでの新幹線は、国の鉄道・運輸機構が全工事を引き受け、完成後、JRに引き渡していた。ところが、9兆円のリニア新幹線工事では、JR東海が国からの融資を受け、直接取り仕切る方式に大きく変更されている(先生方のご意向が政府に強く働いたか)。 
なお、鉄道運輸機構は、JR東海から難しい山の中のトンネル工事など一部を受託し、工事を発注している。

当然、JR東海様の発注、直系子会社のJR東海建設の存在が否応なく、受注で強力な武器となるのは至極当然のことではないのだろうか。

JR東海が、公正契約等調査委員会を設置した。しかし、今後のリニア発注もあり、応札した札参加者の誰も「談合です。大林さんから依頼がありました」と認める社はいない。認めたら最後、指名停止が待ち受け、面汚しでJR東海のリニア工事からも干される可能性がある。ただ、リニエンシー(課徴金や指名停止免除)を使いペラペラ喋るゼネコンもあるかもしれないが・・・。

今後は、特捜と先生方の力比べ、JR東海も今回の特捜の捜査で目が覚めただろう。

<建設工業新聞 2016年12月20日>
JR東海が東京(品川)~名古屋間の2027年開業を目指すリニア中央新幹線の建設で、ターミナル駅となる名古屋駅(名古屋市中村区)の安全祈願と愛知県内起工式典が19日に行われた。
2工区に分けて進められる工事は、在来線と東海道新幹線の駅の下にリニア駅を新設するための仮受け準備工。

施工は、
1、中央東工区を、ジェイアール東海建設・前田建設・シーエヌ建設JV、
2、中央西工区を、大林組・ジェイアール東海建設・前田建設JVが担当する。
 リニア名古屋駅は、既設駅地下などに開削工法で建設される。延長約1km、幅約60mで、ホーム階までの深さは約30m。

今回の工事範囲は、用地買収の必要がない既設駅部分の延長約220m。
1、中央東工区では、在来線を盛り土構造から橋梁構造に置き換えるため仮土留め杭、工事桁を構築。
2、中央西工区では、新幹線高架橋下などに仮受け杭、地中連続壁を構築し、リニア駅の本体工に備える。
工期はいずれも19年5月末まで。本体工は別途発注される予定。
以上、
ゼネコンの暗黙の了解事項で、準備工を工事したJVが本体工も受注する。

<建設工業新聞 2016年4月7日紙面>
JR東海/リニア新幹線名城非常口新設設計・施工(名古屋市)/大林組JVに
 JR東海は、リニア中央新幹線の都市部(東京都、神奈川県、愛知県)に整備する非常口(13カ所)の初弾案件となる名古屋市の「中央新幹線名城非常口新設」の施工者を大林組・戸田建設・ジェイアール東海建設JVに決めた。

公募型競争見積もり方式で選定。5日に契約(金額は非公表)を交わした。
リニア中央新幹線建設プロジェクトの一環として愛知県内で実施する本格的な土木工事としても初めての契約案件となる。

工事場所は、名古屋市中区三の丸付近の名城東小公園内。官庁街に位置し、北側には名古屋城が近接する。

名古屋駅~岐阜駅間のトンネル掘削に向け、名古屋駅寄りのシールド機の発進立坑となる非常口の設計・施工を一括で実施する。
非常口は直径40メートル、深さ90メートルで、RC地中連続壁またはケーソン工法で施工する。立坑周辺のトンネル区間の土かぶりは約70メートル。
工期は19年9月30日まで。

名城非常口の発進立坑からそれぞれ名古屋駅方面、東京・品川方面の勝川非常口(到達立坑)に向かってシールドトンネルを構築する計画。名城非常口から搬出される建設発生土は120万立方メートル、建設汚泥は34万立方メートルを見込む。

 

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[ 2017年12月12日 ]

 

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