アイコン EV向けトヨタとパナ社が車載電池で提携 大幅に伸びる中国新エネ車販売推移

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トヨタとパナソニックが電気自動車(EV)などに使う車載電池で提携することで最終調整に入ったと報道されている。

EVの生産コストの大部分を占める電池の規格づくりなどを検討している。中国や欧州で政府が主導してEVシフトが進むなか、日本勢は商品化で出遅れ感があった。日本の自動車・電池の大手が組むことで、海外勢に対抗する。
 両社が近く提携内容を発表する。
以上、

<EV開発に尻に火が付いたトヨタ勢>
トヨタは、子会社のダイハツ工業のほか、トヨタと資本提携するマツダなどがEV開発で提携しており、テスラなどに納入しているパナ社のノウハウを取り込み、開発を急ぐ目的のためと見られる。現在、トヨタが進めているのは、給電時間が圧倒的に早く、出力・容量(=走行距離)・安全性に優れた、現在主流の蓄電池とは異なる固体蓄電池方式。
開発はできたものの、今後、搭載用の小型化などの課題を残していた。そこで、今回提携し、蓄電池の納品実績と蓄電池技術を豊富に持つパナ社に、搭載レベルまで品質と小型化に早期に引き上げるべく教えを請うものと見られる。

(トヨタとしては、蓄電池価格が車両価格の1/3以上であり、内製化したかったが、取り掛かりが遅く開発が遅れることから、今回の提携とナット見られる。パナ社にしてもも固体式蓄電池技術を習得できる大きなメリットがある)

すでにトヨタは、自動車の環境規制で、世界で先行するカルフォルニア州において、EV専門メーカーのテスラ側に100億円近いペナルティを支払っている。
中国でも2019年から環境車を一定割合販売しなければ、そうしたペナルティ制度が設けられることが決定している。それも年々強化されていく。

トヨタのEV遅れは、豊田社長の失策の一言、日米を見て、給電時間とEVインフラ(給電所)の整備には時間がかかりHVを進化させることに重点を置き、そうした考え方が長期にわたり過ぎ、機会を失したことによるもの。

既存ガソリン車の燃費効率が向上し、HVが環境車と認定されなかったことが大きい。HVをエンジンから一貫生産すると中国で打ち上げたものの、日中関係もあり、中国はHVを環境車とは、トヨタがいくら努力しても認定しなかった。
世界的なEVの急速な生産拡大は、燃料電池で保護主義を鮮明させている中国にあり、中国当局は大気汚染・CO2対策の対外的宣伝用にEV普及を最大限利用すべく、販売拡大戦略を講じている。

中国の新エネ車(EV+PHV+FCV)販売推移。
中国 新エネルギー車販売台数推移
 
新エネルギー車
うちEV
うちPHV
 
台数
前年比
台数
前年比
台数
前年比
2014年
74,763
323.8%
 
 
 
 
2015年
331,092
4.4倍
247,482
 
83,610
 
2016年
507,000
53.0%
409,000
65.1%
98,000
17.1%

 

中国 2017年の月別 新エネ車販売推移
 
新エネ車
うちEV
うちPHV
販売台数
前年比
販売台数
前年比
販売台数
前年比
1
6,889
-74.4%
4,978
-67.8%
704
-89.5%
2
17,596
30.3%
13,919
49.5%
3,677
-12.4%
3
31,120
35.6%
25,342
43.3%
5,778
9.6%
4
34,361
7.9%
28,570
19.4%
5,791
-26.8%
5
45,000
28.4%
39,000
49.0%
7,000
-28.3%
6
59,000
33.0%
48,000
41.4%
11,000
5.3%
7
56,000
55.2%
45,000
70.2%
12,000
16.3%
8
68,000
76.3%
56,000
95.5%
12,000
21.6%
9
78,000
79.1%
64,000
83.4%
14,000
61.9%
10
91,000
106.7%
77,000
95.8%
14,000
194.0%
11
119,000
83.0%
102,000
74.9%
17,000
154.0%
合計
605,966
 
503,809
 
102,950
 
・1月は、年末メーカーの販売不正が発覚、当局の検査で出荷できず。
・購入高額補助金制度、優先ナンバープレート取得制度、大気汚染規制除外車
・出典:中国汽車工業会・なマークラインズ発表資料より作成

 

[ 2017年12月13日 ]
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