アイコン カルテルで立入検査 天辻鋼球とツバキ・ナカシマ/公取委  

自動車などに使うベアリングに組み込まれる金属製の玉の部品の製造販売で世界一のシェアを持つ大阪の専門メーカーなど2社が、カルテルを結び、価格のつり上げを図っていた疑いがあるとして、公正取引委員会は独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査している。
立入検査を受けているのは、「天辻鋼球製作所」(日本精工の子会社、大阪府門真市上野口町1番1号、売上高300億円)と「ツバキ・ナカシマ」(奈良県葛城市尺土19番地、売上高約240億円)。

この2社は自動車などに使うベアリングに組み込まれる「鋼球」という金属製の玉を製造しているが、少なくとも3年前から不正なカルテルを結び、価格をつり上げた疑いがあるという。
鋼球は、ベアリングを摩擦なく回転させるために精密な球体に作る必要があり、高い技術力を持つ天辻鋼球製作所は製造量や販売額が世界で1位だという。
国内市場は約200億円規模だが、ツバキ・ナカシマと2社でほぼ独占しており、公取委は、2社の担当者があらかじめ話し合って値上方針や上げ幅を決めていたとみて調べている。

ツバキ・ナカシマは、ベアリング大手の椿本精工と中島製作所が合併した会社。

日本で、自動車部品・部材で挙げられた場合、欧・米・中がさらに罰金刑を発する。米国では担当幹部が1年超、檻の中に収監されたりもする。

カルテルやるなら、トップだけで死んでもわからないくらい徹底してやらなければ、すぐ漏れ、今では関係者によるタレ込みもあり、割に合わない時代となっている。

先日まであった愛社精神など派遣・首切り時代に過去の遺物になっている。会社トップは愛社精神を社員に要求しようが、幻想だ。

[ 2014年1月21日 ]
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