アイコン 日本で最多用の除草剤「ラウンドアップ」に発がんリスク/IARC モンサント製

WTOの組織である国際がん研究機関(IARC、 International Agency for Research on Cancer)が3月20日、米モンサントの除草剤「ラウンドアップ」(薬剤名:グリホサート)を、発がん性リスクの高い恐れのある上から2番目のカテゴ リーにいきなり収載した。これまでに判明している分では、非ホジキンリンパ腫という「がん」にかかる恐れがあると報告されている。(こうしたがんで治療を 受けている方や亡くなられた方の遺族は、製造・販売元に損害賠償請求訴訟を行える可能性が高い。日本ではモンサントおよび日産化学工業が対象となる)

米国様追従・財界様追従の日本の農林水産省と厚生労働省はどう対応するのだろうか。
「ラウンドアップ」は、特許切れにより、今や多くのスーパーやホームセンターなどでも、下記の名称で売っている。
農薬を管轄する農水省は、姑息な手段で、目にも見えないような小さな文字で発がん性リスクがあると記載させるのだろうか。これまでもよくあることだが、IARC収載など無視して知らん顔するのだろうか。WTOより米国様の言いなりになるのだろうか。

3月20日にWTO-IARCが、発がん性リスクとして収載したが、日本で農薬を管轄する農水省では3月27日まで何も表明していない。

米モンサントについては、バイオテクノロジー(遺伝子組み換え)食品に対する消費者の批判にも揺れている。

世界保健機関(WHO)の専門組織であるIARCが20日公表した研究報告で、モンサントの除草剤「グリホサート」(商品名:ラウンドアップ)を発がんの恐れがある物質に分類した。

除草剤で世界売上高No.1の信頼性、安全性も高いとされてきた「ラウンドアップ」。
「ラウンドアップは、植物の成長のためのアミノ酸の生成を止めることで雑草を枯らす除草剤、強力なため農作物まで枯れてしまう。そのため、ラウンドワンの効能を効かなくする遺伝子組み換えによる除草剤耐性作物の大豆やとうもろこし・飼料用作物など多くの作物を誕生させた。
しかし、これまでにも「ラウンドアップ」は問題とされていた。ラウンドアップを多用している地域で、非ホジキンリンパ腫というがんが多発していることだった。

実際にいくつかの国で使用が敬遠されるようになっていた中、世界保健機関(WHO)が管轄する「国際がん研究機関 (IARC)」は3月20日、発がん性リスクの一覧に、このラウンドアップを加えたことを発表した。
警告レベルは“probably”(恐らく)という言葉を用いた上から2番目に高い、グループ2Aの「ヒトに対して恐らく発がん性がある」。

また農薬ではテトラクロルビンホスとパラチオンが、同じくグループ2Aに加えられ、マラチオン(=マラソン)とダイアジノンはやや低い「発がん性の限定的な証拠がある」と示された。
(2014年4月、農水省は、マラチオン(=マラソン)については、発がん性の検討必要。変異原性、生殖毒性、環境ホルモンの報告がある。天敵影響高い。残留性高い(作物)として、ダイアジノンについては、変異原性、催奇形性の報告がある。環境ホルモンの検討必要。ADI(0.002)低い。天敵影響高い。残留性高い(作物)として、 使用禁止農薬および使用目的・対象に制限を設ける農薬に指定している。)

TPPでは、「ラウンドアップ」に枯れない遺伝子組み換え一代作物種子が、モンサントから日本に販売攻勢が掛けられるとされていた。前経団連会長の糞爺の会長の出身母体である住友化学は、守銭奴のようにTPPが取り沙汰されてからモンサントと事業提携していた。当然、遺伝子組み換え一代作物種子を販売するのが目的だったと思われる。

なお、日本では「ラウンドアップ」を日産化学工業が、モンサントのベルギー工場から輸入し、日産化学工業が販売している。

アメリカでは、こうした除草剤に対して耐性雑草が新たに生育して手がつけられない状態になっている。

 

<モンサントのデタラメ広告>
1996年、ニューヨークの裁判所では、モンサントのグリホサート製品の「ラウンドアップ」除草剤に関し、「ラウンドアップが生分解性で土壌に蓄積されません」「安全で人や環境への有害な影響を引き起こすことはありません」といった一連の安全性に関する広告を掲載、虚偽かつ誤解を招く広告と判決された。
また、フランスの最高裁でも、「ラウンドアップ」の主な成分の「グリホサート」は、欧州連合(EU)が環境に危険だと分類しているため争われていた裁判で、生分解性で綺麗な土壌を残すという広告を虚偽広告と判決した。

<大拡散:ラウンドアップ成分「グリホサート」の特許切れによる>
ラウンドアップの成分「グリホサート」は、特許で保護される期間を過ぎているため、他社から同成分もしくは類似成分の除草剤が販売されている(ジェネリック剤)。これらは比較的安価で効果もほぼ同等である。大きく分けて、農薬登録を取得したものと、取得していないため非農耕地向けの2種類がある(農薬登録がないものを農耕地に使った場合には農薬取締法等に抵触する)。

<<ラウンドアップ成分「グリホサート」系農薬名>>
<グリホサートイソプロピルアミン塩>
ポラリス液剤
クサトリキング
三共の草枯らし
クサクリーン
エイトアップ液剤
ターンアウト液剤
ラウンドアップ
サンフーロン液剤
園芸用サンフーロン液剤
グリホス
ネコソギAL1.0
グリホキング
グリホキングシャワー
グリホエキス
マイター液剤
ラムロード
ランドマスター液剤
クサトローゼ
草退治シャワー
クサクリア
コンパカレール液剤
ハーブ・ニート液剤
サンダーボルト007(但し、他剤も含有)
ネコソギクイックプロFL(但し、他剤も含有) - 上記製品の家庭園芸向け商品名違い。
サブゾーン液剤(但し、他剤も含有)
ネコソギWクイック微粒剤(但し、他剤も含有)

<グリホサートアンモニウム塩>
ラウンドアップハイロード
ラウンドアップドライ
草当番

<グリホサートカリウム塩系>
ラウンドアップマックスロード
タッチダウンiQ
ザッソージエース

<グリホサートトリメシウム塩>英国・旧ICI社(後のゼネカ→シンジェンタ)が開発。
タッチダウン
サンダーボルト(但し、他剤も含有)

<グリホサートナトリウム塩>
ラウンドアップライトロード
インパルス(但し、他剤も含有)
以上、判明分のみ

遺伝子組換え農作物が日本へ浸透している
2015年3月23日、
農林水産省は、遺伝子組換え農作物の一般使用に関する承認申請(ダイズ2件、ワタ1件及びトウモロコシ1件)を受け、生物多様性影響評価を行いました。その際、学識経験者からは、生物多様性への影響がある可能性はないとの意見を得ました。(学識経験者とは御用学者ばかり、アメリカから本格輸入のTPPのためジャンジャン許可しているのだろう)。
遺伝子組換え農作物が日本にも浸透してきているが、開発したアメリカでは、主食となるパンの原料である小麦については、遺伝子組換え小麦の販売許可をしていない。どうしてだろうか・・・。
こうしたことから、欧米では、オーガニックの作物が少々高くてもよく売れている。貧乏人は買えない・・・、農作物さえその選択権が貧富によりすでに差別されているのがアメリカだ。日本もアメリカに追従していくのみのようだ。

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[ 2015年3月30日 ]
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