第3セクター「黒壁スクエア」招聘の社長を解任
滋賀県長浜市の観光拠点、「黒壁スクエア」を運営する第三セクター(株)黒壁は、再建の取り組みが低迷していることを理由に、社長の弓削一幸氏を解任し、髙橋政之会長が社長に就任した。
黒壁スクエアは、長浜市の古い町並みを活かした観光拠点で、ガラス工芸品の展示販売やレストランなど約30店舗がある。
黒 壁スクエアの運営を中心的に担っている第三セクター「黒壁」は、一昨年2月に経営コンサルタント会社の代表の弓削一幸氏を社長に迎え、施設の改修や町家を 活かしたカフェ、それに地元の食材を使ったフランス料理のレストランなどを開店、新たな観光客を呼び込もうと経営の立て直しを進めてきた。
しかし、昨年4月に開店したレストランなどの飲食業が不振で、今年1月末の時点で平成26年度の営業損益が6000万円の赤字を見込み、再建の取り組みが進んでいなかったという。
こうしたことから第三セクターでは3日、臨時の取締役会を開催、弓削社長を解任することを決め、次の社長に髙橋政之会長が就任した。
以上、
消費税増税の昨年4月に開店するとは、地合いが悪すぎる。しかし、こうした環境下、今回社長を更迭した地元の各経営陣(取締役および監査役)は、月に1度くらい家族や知り合いを連れて当該のレストラン施設で食事をしていたのだろうか。61名の法人や個人の株主たちにも同じことが言える。
外部から社長を招聘し、あんたにお任せコースの他力本願では、誰がやっても旨くはずがない。
石の上にも3年、再建させるには経験からも最低3年は必要だ。
近江商人の名にかけても解任した経営陣は、「黒壁スクエア」を成功させるしかない。
そもそも、商施設の経営者は、腰の低い経営感覚を持った行動力ある営業マンでなければやっていけない。
残った取締役たちは、美術館長を除き全員会社や市の経営者たちであるが、経験や営業時間は大丈夫だろうか。「黒壁スクエア」は招聘前より規模が大きくなっており、失敗すれば、当会社もテナントも大損することになるのだが・・・。
取締役構成
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役名
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氏名
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当社及び当社以外の主な役職
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代表取締役会長
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髙橋 政之
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髙橋金属 株式会社 代表取締役会長
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代表取締役社長(解任)
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弓削 一幸
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株式会社Corporate Solution Management 代表取締役社長、公認会計士
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取締役相談役
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川村 光壽
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光亜興産株式会 代表取締役会長 日本商工会議所 まちづくり特別委員会委員長
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取締役
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上羽 輝明
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株式会社住文 代表取締役社長
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取締役
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西川 英敏
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有限会社 ニシマサ 代表
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取締役
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大澤 泰造
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大沢ホールディングス株式会社 代表取締役社長
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取締役
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国友 隆房
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国友工業株式会社 代表取締役社長
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取締役
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関谷 松男
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株式会社ふうしん 代表取締役
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取締役
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塚田 益司
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大東ゴム株式会 代表取締役社長
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取締役兼美術館長
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鈴木 潔
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取締役
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髙橋 潤
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光亜興産株式会社 代表取締役社長
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取締役
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大塚 義之
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長浜市 副市長
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取締役
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北川 雅英
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長浜市 産業経済部長
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商号
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株式会社 黒壁 (第3セクター)
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黒壁スクエア
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所在地
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滋賀県長浜市元浜町12番38号
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設立年月日
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昭和63年4月11日
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資本金
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資本金 540百万円
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株主
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長浜市及び地元企業と個人の計61名
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業務内容
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1. 国内ガラス工芸品の展示販売
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2. 海外アートガラス輸入、蒐集、展示販売
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3. ガラス 工房運営、オリジナルガラス制作販売
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4. 食堂喫茶の運営
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5. ガラス文化に関する調査研究、イベントの企画運営
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6. まちづ くり文化に関する情報、資料収集、提供
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7. 国際交流に関する業務(関連会社 バイリンガルジャパン)
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8. 旅行業
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9. 酒類販 売業
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