アイコン キヤノン/監視カメラ世界首位のアクシス社買収計画継続 米ハゲタカが横やり

キヤノンは、完全子会社化を目指す監視カメラ世界首位のスウェーデンのアクシスについて、買収価格を引き上げる公算は小さいが、買収提案を取り下げる計画もないことが6日、関係筋の話で明らかになったとロイターが報道している。
アクシスについては、地獄のハゲタカ米ヘッジファンド「エリオット・マネジメント」が、保有株式比率を7.5%から10.1%に引き上げていたことが3月30日、スウェーデン金融監督局に提出された資料で明らかになっている。
エリオット・マネジメントは保有比率を引き上げた理由は明らかにしていない。

キヤノンは、236億スウェーデンクローネ(約3,291億円/13.946円)でアクシスの買収を目指しているが、アクシス株式90%以上を取得できない場合、買収提案の破棄が可能。

一方、アクシス株90%以上を取得した場合、キヤノンは残りの10%も強制的に取得することができる。ただ、エリオット・マネジメントの保有比率が10%を超えているため、この選択肢の可能性はなくなった。
こうした状況になったことについて関係筋は、キヤノンは買収提案に応じた株主から取得できる株式をすべて買い取ることで買収を進める方針であることを明らかにした。
保有比率が、当初は90%以下でも、その後に交渉を通して完全子会社化を目指すとしている。
キヤノンはこの件に関して現時点でコメントすることはないとしているが、3月3日から4月1日までの公開買い付け(TOB)期間に株式売却に応じた株主の数などを近く公表する見通し。
ハゲタカのエリオット・マネジメントは、今後の方針についてコメントを控えている。

キャノンはTOBにつき、発表直前の2月9日の株価の49.8%もプレミアムを付けていた。
日本では到底考えられない私欲丸出しの米ハゲタカのエリオット・マネジメントだ。
調査会社IHSテクノロジーによると、2013年の監視カメラ市場における世界シェアは、アクシスが17.5%で首位、2位が中国のハイクビジョンで13.0%、3位がパナソニックで9.1%。
アクシス社は、1984年創業で、スウェーデンのルンド市に本社を置いている。従業員は1941人。2014年12月期の売上高は約770億円、当期利益は約76億円。
 

[ 2015年4月 7日 ]
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