中国汽車工業協会（ＣＡＡＭ）が発表した６月の自動車販売台数は、前年比４．５％増の２１７万台だった。４月は▲２．２％減、５月は▲０．１％減だったが、６月は増加に転じた。１～６月までの累計販売台数は、前年比３．８％増の１３４０万台となった。

ＣＡＡＭは１月、今年の販売台数を５％増と予想。小型車減税の縮小などを受け、２０１６年の１３．７％から伸びが鈍化するとの見方を示した。

業界専門家は、一部メーカーによる大幅値引きが６月の販売を押し上げたとの見方を示している。

以上、

アメリカも今年になりマイナスが６ヶ月連続して続いている。そのためインセンティブ拡大による安売り合戦で、かろうじて販売台数の大きな落ち込みを踏みとどめている。そうしたことから利益率を落としており、ＧＭはリストラを計画、フォードも小型車生産をメキシコに移管すると発表している。

中国では、昨年１０月までかと思われた減税廃止に対する駆け込み需要が７月から大きくなり、７月以降、その反動減が心配されている。なお、減税は２０１６年末まで続き、今年１月からそれまでの１６００ｃｃ以下の小型車の取得税１０％の減税から５％に減税幅が縮小され、継続している。

中国もアメリカ同様インセンティブの拡大、大幅値引き販売が販売台数を底支えしているようだ。