アイコン 大正創業の学校法人明浄学院(大阪)/民事再生申請 元理事長が業務上横領で起訴

 

 
 

大阪観光大学・明浄学院高等学校を運営の学校法人明浄学院(所在地:大阪府泉南郡熊取町大久保南5-3-1)は3月16日、大阪地裁において民事再生法の適用を申請し、保全管理命令を同日に受けた。申請代理人は杉山栄理弁護士(06-6363-7800)、保全管理人には中井康之弁護士(06-6201-4456)が選任されている。

負債総額は約7.7億円。

同法人は昭和20年6月に財団法人として設立された学校法人。

「明るく、浄く、直く」の精神に則った教育を目的にお坊さんたちが1921年に開校させた明浄高等女学校を源流とする。

昭和26年に、明浄高等女学校(現、明浄学院高校)を運営する財団法人から学校法人に変更。

大阪明浄女子短期大学の設置、

大阪明浄大学(現、大阪観光大学)を設置

平成29年3月期の収入合計は19億円を計上していた。

しかし、同法人は、平成29年7月に大橋美枝子元理事長が、法人資金1億円を仮想通貨に流用していたこと、さらに法人土地売却資金(手付金)21億円が所在不明となっていることを公表した。

業務上横領の疑いで大阪地検の家宅捜索を受けたほか、令和元年12月には大橋美枝子元理事長ほか関係者の計6人が大阪地検特捜部に逮捕された。

金融業者から土地担保に資金調達し、学院運営を続けてきたものの理事選任などを巡って混乱。今年3月には大阪地方裁判所により理事長らの職務を停止する仮処分決定を受け、動向が注目されていた。

 

追、大橋美枝子元理事長は、同学校法人を元理事長らから高額で購入し、・・団に近い不動産ブローカーを理事に就任させ介入させるなど、最初から同法人運営の明浄学院高校(大阪市阿倍野区文の里3丁目15番7号/あべのハルカスに近い)の不動産を狙った100%計画通りの犯行だったようだ。

運動場の半分をマンション業者のピアグレースに31億円で売却、手付金として受領した21億円が行方不明になっているもの。当時、東証一部のプレサンスコーポレーションの山岸忍社長も共謀の容疑で逮捕されていた。

逮捕されなければ、高校を吹田市の田舎へ移転させ、文の里の高校不動産(残った運動場の半分と校舎建屋の敷地全部)を全部売り捌く、80億円乗っ取り計画を推進中だったとされる。

沈めた金は各方面へ渡っていると見られ追求できないだろう。大橋らはムショから出てくれば、その一部で優雅な生活を送るはずだ。

犯罪で手に入れた金持ちが金持ちのまま死んでいく不条理。

 

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現在も教職員や講師が通常通り講義を継続している。

以下、事件当時のニュース。

 

 

大阪特捜 「明浄学院」の学校法人・高校など捜査 21億円不明 大阪観光大学 西和彦氏

大阪地検特捜部は29日、大阪で大阪観光大学や明浄学院高校を運営する学校法人「明浄学院」の大橋元女性理事長らが、明浄学院高校の文の里校地の売却で得た21億円の資金を着服した疑いがあるとして、大阪府泉南郡熊取町大久保南5-3-1にある本部や大阪観光大学、吹田市の不動産仲介会社などの関係先を強制捜査に乗り出した。

明浄学院は一昨年、大阪市阿倍野区文の里3-15-7で運営する明浄学院高校(女子高)の土地の一部を、校舎の建て替えのため開発会社に売却する契約を結び、手付金として21億円を受け取ったという。

 

学校法人「明浄学院」の理事会引責解散

学校法人「明浄学院」(大阪府熊取町)を巡る横領事件を受け、赤木攻理事長を含めた理事らが2019年末、引責辞任の意向を示していたことが、法人関係者への取材で明らかになったと報じられている。

法人が設置した第三者委員会が、責任を明確にするよう求めていた。現在は暫定理事会が発足している。

運営する明浄学院高校(大阪市阿倍野区文の里3丁目15番7号)の奥田貴美子校長が新理事長に就任した。経営難の法人は他の学校法人などに支援を求めており、決まれば新体制に移行するとみられる。

[ 2020年3月17日 ]
 

 

 


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