アイコン 沼尻温泉郷の(有)田村屋旅館(福島)/民事再生申請 安達太良山 東北初のコロナ関連倒産

 

 
 

明治19年創業の老舗温泉旅館の(有)田村屋旅館(所在地:福島県耶麻郡猪苗代町蚕養沼尻山甲***)は3月6日、福島地裁会津若松支部において民事再生法の適用を申請、保全管理と監督命令を同日に受けた。

負債総額は約4億円。

資本金は2000万円。

同社は明治19年の創業の沼尻温泉郷の老舗温泉旅館経営会社。鉄筋4階建の本館など宿泊人員250名の規模を誇り、温泉客、スキー客、学生の合宿なども誘致し、以前は3億5千万円以上の売上高を計上していた。

しかし、企業の経費節減よる宴会旅行など大幅減少、不況の浸透による団体旅行の減少から、1億円台まで売上高が減少、2011年の東日本大震災ではフクシマ原発大爆発の風評被害もあり、海外客を取り込む営業で持ちこたえていたが、ここにきて、暖冬による雪不足・スキー客減、それに追い討ちをかけた新コロナにより、キャンセルも相次ぎ、借入金も大きく、厳しい経営環境に至っていた。同社は財務内容を改善させ民事再生を図るため、今回の申請となった。

田村屋旅館は安達太良山の噴火口を源泉とする酸性の硫黄泉の温泉。

申請代理人は山口伸人弁護士(03-3589-3585)ほか、監督委員は小池達哉弁護士(0242-28-5640)が選任されている。

田村屋旅館

[ 2020年3月11日 ]
 

 

 


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