破産で浮き彫りになった「労働債権の壁」 ユニオン・ランチ問題が突きつける現実
仕出し弁当製造のユニオン・ランチを巡る2回目の債権者集会は、企業倒産時に労働者が直面する厳しい現実を改めて示した。
解雇された従業員が求める退職金の全額補償や未消化有給休暇の買い取りについて、実質的な進展は見られなかった。
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退職金については、国の未払賃金立替払制度により約8割が支給されているものの、残る2割は会社資産からの弁済が前提となる。
破産手続きでは、担保権付き債権や税金などが優先され、労働者の請求は後順位に回るのが現実だ。有給休暇の補償についても、会社側は「法的義務はない」との立場を崩していない。
130人を超える従業員が一斉に職を失った今回の破綻は、原材料高や人件費上昇に直面する給食・仕出し業界の脆弱さを象徴する。労組は署名活動などを検討するが、現行制度の枠内での救済には限界がある。企業倒産のツケが労働者個人に集中する構造をどう是正するのか。
ユニオン・ランチの事例は、制度そのものの再検証を迫っている。
[ 2026年1月14日 ]
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