「ダブルスタンダード」って、どこが?(橋本剛)

1月29日(木)18時30分から長崎ブリックホールで平田けん決起集会が行われた。ホールは2000人の人で溢れ、寒さも吹き飛ばす熱気に包まれていた。

きょうも、橋本剛さんのfbへの投稿から紹介する。

https://www.facebook.com/tsuyoshi.hashimoto
「ダブルスタンダード」って、どこが?
石木ダムをめぐって、平田研さんが「流域委員会を設置して意見を聴くべきだ」と言うと、ネットの一部でたまに出てくるのがこの言葉。
ダブルスタンダード、二枚舌
……いや、正直に言う。意味がわからない。
いや、「ダムは早くつくるべきだから、今さら議論は不要だ」という主張なら、立場は違えど、ロジックとしては理解できる。
でも、「意見を聴くと言いながら結論は決めている。それが二枚舌だ」みたいな言い方は、ちょっと雑すぎないか。

世界は4つしかない
整理しよう。世界はこの4つしかない。
1. 議論はもういいから つくるべき
2. つくるべきと思うが、意見は聴く
3. やめるべきと思うが、意見は聴く
4. 議論はもういいから やめるべき
「ダブルスタンダード(二枚舌)」が成立するのは、この間を都合よく飛び回るときだけだ。
でも、「つくるべきと思うが、意見は聴く」これは②で、一貫している。
どこが二枚舌なのか。
むしろ「意見を聴く」という姿勢そのものをなかったことにしたい人が、強そうな言葉を振り回してるだけに見える。

民主主義って、そういう面倒なものだ
日本は民主主義国家だ。民主主義っていうのは、
• 面倒で
• 時間がかかって
• その場ではイラっとする
そういうプロセスを含めて成立する。
「議論しながら進める」のが嫌なら、最初から「議論は不要、早くつくれ」と言えばいい。
それなら思想としては一本筋が通る。
でも、「意見を聴くこと」そのものを二枚舌扱いするのは違う。

行政の現場を一度でも見たことがある人ならわかる話である。
ここで、少し個人的な話をする。
私は農林水産省にいた頃、農村振興局で農業農村整備(いわゆる土地改良)の法令担当をしていた。
農業用ダムの建設・改修に関わる法務も、かなりがっつりやった。
結果どうなったか。
• 異議申し立て
• 「ダムはいらない」という裁判
• 日本全国、被告国指定代理人として裁判所巡り
いつも被告席。
おかげでメンタルだけは異様に鍛えられた。
「意見を聴くと事業が止まる」は神話だった
その後、法改正でこんな制度を入れた。
• 環境調和条項
• 地域住民意見聴取制度
• 国営事業廃止規定
当時、猛烈に言われた。
「そんな制度を入れたら、事業が進まなくなる」でもね、結果は真逆だった。
制度導入から10年以上経って、後日、当時の関係者が集まった場で聞いた話。
「あの制度を入れてから、裁判は一つも増えていない」
――これが現実。

意見を聴いたから止まったんじゃない。
意見を聴かなかったから、止まっていた。
石木ダムも、例外じゃない
石木ダムだって同じだと思う。
裁判が続いた。
だから、正式な手続きとして第三者の意見を体系的に聴く場を持てなかった。
今、「流域委員会」という形できちんと知見を集めようとする。
それは後退じゃない。
遅れていた民主的手続きを、今やり直しているだけだ。
これを「ダブルスタンダード」と呼ぶのは、現場も制度も知らない、雑なレッテル貼りに過ぎない。
結論
意見を聴くことは、
• 事業を遅らせるためのブレーキじゃない
• 最適解に早くたどり着くための近道だ
これは理念じゃない。
実務の結論だ。
だから私は言う。
「ダブルスタンダード」なんかじゃない。
むしろ、筋が通っている。
平田研さん、頑張ってほしい。
鶴鳴男子会会長・平田研さんを長崎県知事に!
https://x.com/i/status/2016364378036277683
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次





