【熊本】岱電トラストグッドホームが破産 太陽光発電で売上2.8億円、負債約1億666万円
住宅リフォームや太陽光発電、オール電化工事などを手掛けていた(株)岱電トラストグッドホーム(熊本県玉名市中、法人番号:8330001012086)が、2026年9月8日、熊本地裁玉名支部から破産手続きの開始決定を受けた。
同社は「岱明電工」の商号で太陽光発電関連事業を展開し、一時は年間売上高約2億8000万円まで成長。その後、住宅リフォームやオール電化、蓄電池、塗装、エクステリアなどへ事業領域を広げていたが、2026年5月末までに事業を停止していた。
破産管財人には松岡智之弁護士が選任されている。債権届出期間は2026年10月16日まで。財産状況報告集会などの期日は11月13日午前11時。事件番号は令和8年(フ)第72号。
旧社名は「岱明電工」 太陽光発電で急成長
信用調査会社の情報によると、同社は2008年3月に創業し、同年7月に「株式会社岱明電工」として法人化した。
当初は産業用・住宅用の太陽光発電システム関連を中心に展開。2011年以降は数千万円規模の産業用案件などを受注し、熊本市や福岡市にも営業拠点を設けるなど事業を拡大した。
ピークとなる2014年3月期の売上高は約2億8072万円に達していた。
再エネ接続環境の変化 2015年にリフォームへ軸足
転機となったのが2014年。九州電力は同年9月、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーの接続申込みが急増したことを受け、家庭用の一部などを除き、九州本土で接続申込みに対する回答を一時保留すると発表した。
東京商工リサーチを基にした報道によると、こうした市場環境の変化で同社の投資用太陽光発電システム関連工事が減少。2015年4月に現在の「岱電トラストグッドホーム」へ商号変更し、住宅リフォームやオール電化工事へ事業の軸足を移した。
しかし、受注の小口化などから売上規模は縮小。2016年3月期の売上高は約1億514万円となり、約4527万円の最終赤字を計上して債務超過に陥ったとされる。
水回り、オール電化、蓄電池など幅広く施工
商号変更後は、キッチンや浴室、洗面台などの水回りリフォームをはじめ、内装、屋根・外壁塗装、太陽光発電、蓄電池、V2H、エクステリア、オール電化など住宅関連工事を幅広く扱っていた。
公式サイトには熊本県内を中心に多数の施工事例が掲載されており、タカラスタンダードのシステムバス・キッチンや、パナソニックのエコキュートなどを使用した施工事例も紹介されている。
これらは岱電トラストグッドホームの自社製品・自社ブランドではなく、同社が住宅設備メーカーの商品を取り扱い、施工した事例である。
本社は玉名市中に置き、熊本市東区に営業所、熊本市北区植木町には倉庫を設置していた。
2026年5月末までに事業停止 負債約1億666万円
同社はリフォーム相談会やSNS、住宅省エネ関連の補助制度を活用した提案などを行い、事業の立て直しを図っていた。
しかし業績改善には至らず、資金繰りが限界に達したとして2026年5月末までに事業を停止。弁護士に事後処理を一任し、破産申請の準備に入ったことが6月に明らかになっていた。
負債総額は約1億666万円。
今回、9月8日に破産手続きの開始決定を受けたことで、6月に判明した破産準備から法的整理が次の段階へ進んだことになる。
岱電トラストグッドホームの会社概要
| 法人名 | 株式会社岱電トラストグッドホーム |
|---|---|
| 法人番号 | 8330001012086 |
| 所在地 | 熊本県玉名市中 |
| 創業 | 2008年3月 |
| 旧商号 | 株式会社岱明電工 |
| 主な事業 | 住宅リフォーム、電気工事、太陽光発電、蓄電池、V2H、オール電化、塗装、エクステリアなど |
| ピーク時売上高 | 約2億8072万円(2014年3月期) |
| 事業停止 | 2026年5月末まで |
| 負債総額 | 約1億666万円(2025年3月末時点) |
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