倒産情報

アイコン 2026年9月の北海道倒産まとめ JC-NET掲載24記事・対象22社、負債判明11社で75億4034万円


JC-NETが2026年9月に掲載した北海道の倒産・法的整理関連情報を集計すると、掲載は24記事、対象企業は22社となった。

同一企業について速報、破産開始決定、続報など複数の記事を掲載した場合、対象企業数では1社として整理した。一方、1記事で複数法人を扱った案件は法人ごとに計上している。

負債額を記事で確認できたのは22社中11社で、合計は75億4,034万円。小師馬商、海王物産、長沼フアーム、八潮運輸の4社だけで68億1,500万円となり、負債判明分の約90.4%を占めた。

9月のJC-NET掲載
24記事・22社
同一企業の続報は企業数で重複除外
負債判明11社
75億4,034万円
記事で金額を確認できた企業のみ
大型4社の構成比
90.4%
4社合計68億1,500万円
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負債額を確認できた主な北海道倒産

9月掲載分で最大となったのは、厚岸町で食肉用馬の繁殖・育成を手がける小師馬商の約29億1,000万円だった。

続いて、北海道産ナマコの加工・輸出を手がけた海王物産が約15億3,200万円、「馬追和牛」を展開した長沼フアームが約12億5,600万円、医薬品や食品などの輸送を手がける八潮運輸が約11億1,700万円となった。

企業名 地域・主要事業 手続き 負債額
小師馬商 厚岸町・食肉用馬の繁殖、育成 民事再生 約29億1,000万円
海王物産 札幌市・ナマコ加工、輸出 破産 約15億3,200万円
長沼フアーム 長沼町・肉牛飼育 破産 約12億5,600万円
八潮運輸 北斗市・運送 会社更生申立 約11億1,700万円
マルヨシ水産 白老町・「かに御殿」運営 破産 約3億2,400万円
協伸システム 札幌市・太陽光、オール電化工事 破産申請準備 約1億6,000万円
スタークリーニング 苫小牧市・業務用リネン 破産 約7,000万円
KG 弟子屈町・民宿、旅行事業 破産 約6,300万円
スタークリーニングウェルフェア 苫小牧市・障害福祉 破産 約4,500万円
フロンティアライフ 弟子屈町ほか・不動産 破産 約3,500万円
松田印刷 釧路市・印刷 破産 約2,834万円

上位4社の負債合計は68億1,500万円で、負債額を確認できた11社の合計75億4,034万円の約90.4%を占めた。9月は少数の大型案件が負債総額を大きく押し上げた形となった。

9月にJC-NETが掲載した北海道22社

掲載日 企業名 地域 主要事業 状況
9月3日 海王物産 札幌市 ナマコ加工・輸出 破産
9月3日 松田印刷 釧路市 印刷 破産
9月4日 CLAP 札幌市 WEB広告運用 破産
9月9日 三宮フーズ 函館市 水産加工・輸出 破産
9月9日 長沼フアーム 長沼町 肉牛飼育 破産
9月9日 コマツ商事 札幌市 塗料・化学製品卸 破産
9月9日 フロンティアライフ 弟子屈町ほか 不動産売買・賃貸 破産
9月14日 エヌ・エービジネス 和寒町 有機肥料販売 破産
9月15日 あおぞら代行サービス 石狩市 運転代行 破産
9月15日 CFフーズ 北見市 確認できず 破産
9月16日 エスプリクト 札幌市 スポーツウェア・IT関連 破産
9月16日 マルヨシ水産 白老町 「かに御殿」運営 破産
9月17日 ACN 札幌市 建築・土木・解体 破産
9月18日 協伸システム 札幌市 太陽光・オール電化工事 破産申請準備
9月19日 KG 弟子屈町 民宿・旅行事業 破産
9月25日 スタークリーニング 苫小牧市 業務用リネン 破産
9月25日 スタークリーニングウェルフェア 苫小牧市 障害福祉 破産
9月25日 ケーズコンサルタント 札幌市 不動産売買・仲介 破産
9月27日 小師馬商 厚岸町 食肉用馬の繁殖・育成 民事再生
9月28日 八潮運輸 北斗市 運送 会社更生申立
9月28日 フードフロンティア 札幌市 飲食店運営 破産
9月28日 GLITTER AVENUE 札幌市 飲食店運営 破産

業種別に見る9月の北海道倒産

対象22社をJC-NET記事で確認できた主要事業をもとに分類すると、製造、小売・卸、飲食、その他サービスがそれぞれ3社で並んだ。

業種 対象社数 構成比
製造 3社 13.6%
小売・卸 3社 13.6%
飲食 3社 13.6%
その他サービス 3社 13.6%
建設 2社 9.1%
不動産 2社 9.1%
その他・一次産業 2社 9.1%
運送・物流 1社 4.5%
介護・福祉・医療 1社 4.5%
IT・広告・情報 1社 4.5%
業種確認できず 1社 4.5%

企業数では特定業種への極端な集中はみられず、製造、卸、飲食、建設、不動産、観光関連など幅広い分野で掲載があった。

地域別では札幌市の企業が8社で、対象22社の36.4%を占めた。一方、負債額の大きい案件では厚岸町、長沼町、北斗市など札幌圏外の企業も目立った。

注目倒産 小師馬商は29億円で民事再生

小師馬商 負債約29億1,000万円

厚岸町で食肉用馬の繁殖・育成を手がける小師馬商は民事再生手続きに入った。9月掲載分では最大の負債額となった。破産による事業終了ではなく、事業を継続しながら再建を目指す法的整理となる。

海王物産 負債約15億3,200万円

札幌市の海王物産は、北海道産ナマコなどの加工・輸出を手がけていた。9月初めに自己破産申請が判明し、その後、月内に破産手続き開始決定へ進んだため、掲載記事は複数あるが対象企業数では1社として計上した。

長沼フアーム 負債約12億5,600万円

長沼町で肉牛を飼育し、「馬追和牛」を展開していた長沼フアームが破産。農畜産分野で10億円を超える大型案件となった。

八潮運輸 負債約11億1,700万円

北斗市の八潮運輸は会社更生法の適用を申し立てた。医薬品や食品などの輸送を手がけており、事業を継続しながら再建を目指す案件として9月末に掲載した。

9月の北海道倒産から見える特徴

9月のJC-NET掲載分は企業数でみると幅広い業種に分散した一方、負債額では農畜産、水産加工・輸出、物流の大型案件が全体を大きく押し上げた。

負債判明11社のうち、10億円を超えた小師馬商、海王物産、長沼フアーム、八潮運輸の4社だけで68億1,500万円。負債判明分全体の約90.4%に達する。

また、札幌市ではWEB広告、塗料卸、建設、太陽光関連、不動産、飲食など8社を掲載した。件数は札幌市に集まったものの、高額負債案件は道東、道央、道南にも分散していた。

なお、これは北海道内で9月に発生したすべての倒産を示す統計ではなく、JC-NETが2026年9月中に掲載した倒産・法的整理関連の記事を対象とした集計である。

集計について

対象は2026年9月1日から9月30日までにJC-NETが掲載した北海道関連の倒産、破産、民事再生、会社更生、破産申請準備などの記事。

同一企業について速報と開始決定、続報を複数回掲載した場合、掲載記事数ではそれぞれ数える一方、対象企業数では1社にまとめた。海王物産、松田印刷、八潮運輸などはこの基準で重複を除外している。

スタークリーニングとスタークリーニングウェルフェアは別法人のため2社として計上した。

負債総額75億4,034万円は、JC-NET記事で負債額を確認できた11社だけを合計したもので、北海道全体の9月倒産企業の負債総額ではない。

また、手続き自体が9月に行われていても、JC-NETで10月に初めて掲載した案件は今回の集計には含めていない。

北海道の最新倒産情報

JC-NETでは北海道の企業倒産、破産手続き開始、自己破産申請、民事再生、会社更生、事業停止などの情報を随時掲載している。

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