【北海道】創業102年の明道香風園が破産 百貨店・ホテルに展開、売上11億円から1.3億円 負債2.8億円
札幌市中央区の老舗生花小売業者、(株)明道香風園が、10月6日に札幌地裁から破産手続開始決定を受けた。負債総額は2025年9月期末時点で約2億8,000万円。
同社は1924年(大正13年)創業で、業歴102年に及ぶ老舗。生花小売を中心に、札幌市内の百貨店や道内のホテルに店舗を展開し、法人向けの装花、婚礼需要、観葉植物のレンタルなども手がけていた。1991年9月期の売上高は約11億円に達したが、2025年9月期には約1億3,000万円まで減少していた。
百貨店・ホテルに店舗展開、婚礼装花や法人需要を取り込む
同社は1953年3月に法人化。生花、鉢植え、観葉植物、プリザーブドフラワーなどを扱い、道内のホテルや官公庁、金融機関などを得意先として事業を拡大した。最盛期には百貨店やホテルなどで9店舗を運営し、自社栽培農場も保有していたとされる。
同社の旧公式サイトには、札幌全日空ホテル、札幌東京ドームホテル、ロイトン札幌、ANAクラウンプラザホテル千歳の各フラワーショップが掲載されていた。婚礼装花の取引先としても、ホテル札幌ガーデンパレス、ホテルライフォート札幌、ホテルノースシティなどの名前が残る。これらは過去の店舗・取引情報であり、破産直前の営業状況を示すものではない。
また、札幌市内のオフィス、商業施設、ショールーム、ホテルなどを対象に、観葉植物の設置と定期管理を行うレンタルグリーン事業も展開。月1~2回の水やりや剪定、消毒などを組み合わせ、生花の販売以外にも継続的な法人需要を取り込んでいた。
このほか、花束やアレンジメントとワインなどを組み合わせたギフト商品も販売。2013年には酒類販売業免許を取得しており、生花、装飾、園芸用品、酒類など幅広い商品を扱う事業形態だった。
売上高は11億円から1.3億円へ縮小
一方、同業者との競合激化や冠婚葬祭の簡素化などに伴う需要減少が経営を圧迫。1991年9月期に約11億円あった年間売上高は、2025年9月期には約1億3,000万円まで縮小した。
花束や祝い花、供花などの贈答需要に加え、ホテル・婚礼施設や法人向けの装花を事業基盤としていたが、需要環境の変化に対応しきれず、業績の回復が進まなかったとされる。最終的に事業継続を断念し、今回の破産手続きに至った。
札幌三越店は9月に休業告知、大丸札幌店などの状況は未確認
同社の公式店舗案内には、札幌市中央区の本店「Flower&Liquor BotanicLife」、札幌三越地下2階の「BonheurFleur(ボヌールフルール)」、大丸札幌店7階の「FioreFelice(フィオーレフェリーチェ)」の3店舗が掲載されている。
このうち、札幌三越は2026年9月19日付で「ボヌールフルール」の休業を告知している。一方、大丸札幌店では8月21日付の公式ショップブログに「フィオーレフェリーチェ」の商品案内が掲載されていた。
ただし、これらの店舗について、破産手続開始決定後の営業状況、正式な閉店日、事業承継の有無などは確認できていない。公式サイトに店舗情報が残っていることだけでは、現在も営業しているとは判断できない。
明道香風園の会社概要
| 法人名 | 株式会社明道香風園 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道札幌市中央区 |
| 創業 | 1924年(大正13年) |
| 法人化 | 1953年3月 |
| 主要事業 | 生花・園芸用品小売、婚礼装花、法人向け装飾、観葉植物レンタル、ギフト商品販売 |
| 過去最高売上高 | 約11億円(1991年9月期) |
| 直近売上高 | 約1億3,000万円(2025年9月期) |
| 手続き | 2026年10月6日、札幌地裁から破産手続開始決定 |
| 負債総額 | 約2億8,000万円(2025年9月期末時点) |
| 法人番号 | 1430001016843 |
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