【和歌山】創業90年の紀州漆器卸・紀黒産業が破産 海南市の老舗、8月に経営行き詰まり
和歌山県海南市の漆器卸売業者「紀黒産業(株)」(法人番号7170001005669)が、9月29日に和歌山地裁から破産手続開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第345号。負債総額は確認できていない。
同社は1936年創業とされる老舗企業。海南市の伝統産業である紀州漆器を中心に卸売業を展開し、紀州漆器協同組合の商業部名簿にも掲載されていた。2026年8月には経営の行き詰まりが報じられており、その約1カ月後に破産手続開始決定を受けた。
1936年創業の老舗 紀州漆器の卸売業を展開
海南商工会議所の企業紹介によると、同社は1936年創業で、漆器全般の卸売を主要事業としていた。
2000年3月時点の登録情報では、資本金1,000万円、従業員8人。卸・小売業のうち「その他の卸売業」に分類され、漆器の販売・流通を担う事業者として紹介されていた。
紀州漆器協同組合が公開する組合員名簿にも、商業部の事業者として社名が掲載されている。製造部門とは別に、漆器製品の流通・販売に関わる企業として位置付けられていたことがうかがえる。
一方、自社工場での製造実績や独自ブランドの保有状況については確認できていない。
国の伝統的工芸品「紀州漆器」の産地を拠点に
海南市は、会津、越前、山中などと並ぶ国内有数の漆器産地。市北西部の黒江地区を中心に紀州漆器の産業が発展してきた。
紀州漆器は室町時代に起源を持つとされ、江戸時代には紀州藩の保護を受けて発展。1978年には国の伝統的工芸品に指定され、和歌山県を代表する地場産業の一つとなった。
産地では漆器の製造に加え、商品を全国の取引先などに供給する卸売業者も重要な役割を担ってきた。紀黒産業も、こうした紀州漆器の流通に関わる企業として長年営業していた。
8月に経営行き詰まりが判明、9月に破産開始決定
同社については、2026年8月27日に経営の行き詰まりが報じられていた。
その後、9月29日に和歌山地裁から破産手続開始決定を受けた。直近の業績や売上高、負債総額、経営悪化の詳しい経緯については確認できていない。
創業から約90年の歴史を持つ漆器卸売業者の法的整理となった。
紀黒産業の会社概要
| 法人名 | 紀黒産業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県海南市 |
| 法人番号 | 7170001005669 |
| 創業 | 1936年(商工会議所資料) |
| 主要事業 | 漆器全般の卸売 |
| 資本金 | 1,000万円(2000年時点) |
| 従業員数 | 8人(2000年時点) |
| 経営行き詰まりの報道 | 2026年8月27日 |
| 破産開始決定 | 2026年9月29日 |
| 裁判所 | 和歌山地方裁判所 |
| 事件番号 | 令和8年(フ)第345号 |
| 負債総額 | 確認できず |
財産状況報告集会などの期日は2026年12月17日午後1時35分。今後、破産手続きの進行に伴い、負債額や債権者数などが判明する可能性がある。
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