【岐阜】創業130年超の北長商店が特別清算 川合大橋SSを事業譲渡、美濃加茂営業所も閉鎖
自転車や石油製品などを扱ってきた(株)北長商店(岐阜県高山市)が、2026年9月11日、岐阜地裁高山支部から特別清算の開始決定を受けた。
同社は1895年創業の老舗商社。砂糖の卸小売からスタートし、その後は石油、自転車、タイヤ、保険などへ事業を広げてきたが、近年は給油所の事業譲渡や営業所の閉鎖、子会社の事業承継など、グループ事業の切り離しを進めていた。
1895年創業、砂糖商から石油・自転車へ
北長商店は1895年、高山市で砂糖の卸小売商として創業した。
1926年に石油の取り扱いを開始し、1935年には高山駅前にガソリンスタンドを開設。1949年に株式会社北長商店を設立し、砂糖、石油、自転車、ゴム履物などの卸小売を展開した。
その後は石油製品と自転車を柱に事業を拡大。ブリヂストンサイクルなどの自転車を飛騨だけでなく中濃、東濃方面にも販売し、電動アシスト自転車や電動四輪車、福祉用品、損害・生命保険なども扱った。
2010年には高山市に自転車販売店「サイクルセンター きたちょうドーム」を開設。地域密着型の自転車店として、販売のほか修理や点検も手がけてきた。
2024年に川合大橋給油所を譲渡
事業整理が表面化したのは2024年。北長商店は美濃加茂市で運営していた「川合大橋給油所」を事業譲渡し、美濃加茂営業所も閉鎖した。
川合大橋給油所は1989年に開設。エッソブランドを経て丸紅エネルギー系の給油所として営業していたが、事業譲渡後は別会社による運営へ移っている。
2024年11月時点の国の給油所資料では、同じ所在地・電話番号の「川合大橋給油所」は(株)ナヤデンの運営として掲載されている。
タイヤ子会社も従業員へ事業承継
自動車関連事業でも本体からの切り離しが進められていた。
北長商店は1992年、ブリヂストンタイヤ岐阜販売との共同出資で(株)タイヤセンター高山を設立。その後同社を100%子会社化し、大型トラックや建設重機、乗用車向けのタイヤ販売・交換などを展開していた。
タイヤセンター高山については後継者問題を背景に、北長商店が保有する株式を従業員側へ譲渡。岐阜県事業承継・引継ぎ支援センターの支援を受け、従業員による事業承継が行われた。
このため、タイヤセンター高山は今回の北長商店の特別清算とは別法人・別事業として扱う必要がある。
130年超の旧会社が特別清算
北長商店は2026年9月11日、岐阜地裁高山支部から特別清算開始決定を受けた。
法人番号は2200001024785。事件番号は令和8年(ヒ)第1号。
負債額や特別清算に至った具体的な経緯については確認できていない。
同社公式サイトには現在も「きたちょうドーム」や高山市の営業部などの店舗・事業情報が掲載されている。ただし、特別清算開始後の営業状況や現在の運営主体については確認できていないため、店舗の閉店や事業終了については現時点で断定できない。
また、グループの北長不動産(株)や、すでに承継されたタイヤセンター高山は別法人であり、今回の特別清算と同一の手続きに入ったものではない。
| 法人名 | (株)北長商店 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県高山市 |
| 法人番号 | 2200001024785 |
| 創業 | 1895年 |
| 設立 | 1949年 |
| 主な事業 | 自転車・石油製品・電動モビリティ・保険など |
| 2024年の再編 | 川合大橋給油所を事業譲渡、美濃加茂営業所を閉鎖 |
| 特別清算開始 | 2026年9月11日 |
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