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アイコン 【東京】日本酒ベンチャーの未来酒店とYummySakeが破産 直営4店舗、AI味覚診断・グッドデザイン賞受賞の定期便も展開


日本酒セレクトショップ「未来日本酒店」を展開していた(株)未来酒店と、AIを活用した日本酒の味覚診断サービスを手掛けるYummySake(株)(いずれも東京都台東区)が、2026年9月30日に東京地裁から破産手続開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第6950号・第6951号。2社の負債額は確認できていない。

未来酒店は一時、東京都内や神奈川県内で直営4店舗を展開。YummySakeは日本酒の好みをAIで判定するサービスを事業化し、2022年度には日本酒の定期便「SAKEFLIGHT」がグッドデザイン賞を受賞していた。

なお、「未来日本酒店&SAKE BAR」の渋谷店は2025年に別法人へ事業承継され、現在も同法人による運営が続いている。今回の破産は、現在の店舗運営会社を対象とするものではない。

 

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未来日本酒店、2021年には首都圏で直営4店舗

「未来日本酒店」は2017年7月、代官山に初の常設店舗を開業。従来の銘柄や知名度だけでなく、酒蔵のコンセプトや商品の物語性を重視する日本酒セレクトショップとして展開していた。

その後、未来酒店は店舗網を拡大。2021年6月時点では、吉祥寺、渋谷PARCO、二子玉川ライズ、桜木町コレットマーレの4店舗を直営し、希少な日本酒の販売と店内での飲み比べを提供していた。

小売・飲食のほか、酒類卸売、日本酒イベント、酒蔵と連携したオリジナル商品の企画、酒米生産などにも取り組んでいた。2021年にはスマートフォンゲーム「スタンドマイヒーローズ」と連携し、滋賀県の瀬古酒造が醸造したコラボ日本酒を販売するなど、アニメ・ゲーム分野の顧客層にも販路を広げようとしていた。

AIで日本酒の好みを判定 定期便はグッドデザイン賞を受賞

一方、2018年設立のYummySakeは、人工知能とブラインドテイスティングを組み合わせた日本酒の味覚判定サービス「YUMMY SAKE」を展開していた。

利用者が複数の日本酒を試飲して評価を入力すると、AIが味覚の傾向を分析。日本酒の味わいを「スルスル」「キュンキュン」など12種類の擬音語で表現し、専門知識の少ない消費者でも好みの銘柄を探せる仕組みを採用した。

2018年には未来酒店と博報堂アイ・スタジオの共同プロジェクトとして、渋谷に期間限定の体験型バーを開設。翌2019年には、サービス開発に携わったクリエーティブ企業Whateverからの出資も発表された。

その後、YummySakeは個人の味覚タイプに合わせて全国の地酒を届ける日本酒の定期便「SAKEFLIGHT」を事業化。2021年10月に先行サービスを開始し、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。

2023年2月には、地酒と地域の特産品を組み合わせた定期便にサービスを拡充。日本酒100ミリリットル入りの小容量パックやおつまみを組み合わせ、全国の産地を紹介する商品として展開していた。

渋谷店は2025年に別法人へ承継 現在も営業

「未来日本酒店」の名称を使用する店舗のうち、渋谷の「未来日本酒店&SAKE BAR」は、今回破産した2社とは別のFrontier&Co(株)が運営している。

同社は2025年4月、観光・インバウンド関連事業を展開する(株)羅針盤の完全子会社となった。羅針盤は2025年5月、Frontier&Coの株式取得によって渋谷店の事業を承継したことを明らかにしている。

同店は2025年9月、渋谷PARCOから渋谷区宇田川町へ移転して営業を再開。2026年5月には訪日外国人を対象とした福島県南会津地域の日本酒のテストマーケティングにも活用されている。

したがって、今回の未来酒店およびYummySakeの破産手続開始決定と、現在営業する渋谷店の事業活動は分けて捉える必要がある。

破産に至った詳細な経緯、両社の負債総額、味覚診断サービスや定期便の現在の提供状況については確認できていない。

破産した2社の概要

法人名 株式会社未来酒店
所在地 東京都台東区
主要事業 日本酒販売・卸売、飲食店運営、酒類関連企画
法人番号 5010401118567
法人名 YummySake株式会社
所在地 東京都台東区
設立 2018年5月
主要事業 日本酒のAI味覚診断、日本酒定期便
法人番号 8011001122329
破産開始決定 2社とも2026年9月30日(東京地裁)

 

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