【倒産企業続報・埼玉】宮代町出資の第三セクターが破産開始 負債1億円超、町出資金999万円
埼玉県南埼玉郡宮代町が出資する第三セクター、株式会社ティーエムオーみやしろ(同町、法人番号:1030001052193)は、2026年10月20日、さいたま地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は町が筆頭株主となり、商業施設経営や中心市街地の活性化に関わってきた企業。10月上旬に破産申請が明らかになっていたが、今回、正式に破産手続きが開始された。
負債総額は既報で1億円超。宮代町の財政資料には同社への出資金999万円が計上されており、町の出資金や債権の回収可能性も焦点となっている。
町が筆頭株主の第三セクター、地域商業の活性化に関与
ティーエムオーみやしろは、宮代町が出資し、商業施設経営や中心市街地活性化に関わってきた第三セクター企業。
自治体や民間が連携して地域商業の振興を図る取り組みの中で設けられ、過去には商業施設「るーばんMIYASHIRO」に関連する事業が、町議会でも取り上げられていた。
宮代町の行政組織規則にも、同社に関する事務が産業観光課の所管事項として記載されており、町の行政運営と関わりのある法人だった。
ただし、過去に関連した商業施設の現在の所有者や運営主体、入居店舗の営業状況については確認できていない。今回の破産開始決定は同社に対するものであり、施設や入居店舗が一律に閉鎖されたことを意味するものではない。
宮代町の出資金は999万円、資金回収が焦点に
今回の破産で注目されるのは、町が投じた資金の取り扱いだ。
宮代町が公表した2024年度下半期の財政状況によると、2025年3月31日時点の「出資による権利」には、株式会社ティーエムオーみやしろ出資金として999万円が計上されていた。
また、2026年10月10日付の東京新聞の報道では、同社の負債総額は1億円超とされ、町の出資金など計約4300万円が戻らない見通しと伝えられていた。
ただし、999万円は町の財政資料で確認できる出資額であり、約4300万円は出資金などを含む報道上の金額である。両者は同じ内容を示す数字ではなく、約4300万円の詳細な内訳や最終的な回収額については確認できていない。
破産手続きでは資産の換価や債権の調査などが進められることになる。町の出資金やその他の債権が最終的にどの程度回収されるのか、今後の手続きと町の説明が注目される。
10月上旬に破産申請、20日に開始決定
2026年10月9日の宮代町議会全員協議会では、同社の破産申請が受理されたことが説明された。
その後、10月20日午後5時、さいたま地裁から破産手続き開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第1701号。
破産管財人には荒木直人弁護士が選任された。財産状況報告集会、廃止意見聴取、計算報告などの期日は、2027年1月27日午前10時40分に指定されている。
同社が経営破綻に至った詳しい原因や、直近の売上高、資産・負債の確定額については確認できていない。
第三セクターの破産、今後の説明責任にも注目
民間企業とは異なり、自治体が出資する第三セクターの経営破綻では、企業の債務整理に加え、公的資金の回収や事業の引き継ぎも重要な問題になる。
今回、町の出資額は財政資料から確認できる一方、その他の債権の内訳や回収見通しについては不明な点が残っている。
町が出資した地域商業の活性化事業がどのような経緯で破綻に至ったのか。財務状況の検証とともに、過去に関わった事業の現状、町の資金への最終的な影響を明らかにしていく必要がある。
会社概要
| 法人名 | 株式会社ティーエムオーみやしろ |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県南埼玉郡宮代町 |
| 事業内容 | 商業施設経営・中心市街地活性化関連事業 |
| 企業形態 | 宮代町が出資する第三セクター |
| 町の出資額 | 999万円(2025年3月末時点の財政資料) |
| 負債総額 | 1億円超(2026年10月10日時点の報道) |
| 破産手続き開始決定 | 2026年10月20日(さいたま地裁) |
| 事件番号 | 令和8年(フ)第1701号 |
| 破産管財人 | 荒木直人弁護士 |
| 法人番号 | 1030001052193 |
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