【福岡】訪問介護・配食事業のユニオンが破産 大牟田市、「デイサービスばんこ」も運営
福岡県大牟田市の介護サービス・配食事業者、(有)ユニオンが2026年10月8日、福岡地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かった。
同社は訪問介護事業所を運営するほか、通所介護施設「デイサービスばんこ」や、高齢者向けの弁当・食事の配達事業を手掛けていた。
訪問介護事業を2004年に開始、2026年2月時点で介護員9人
同社は大牟田市歴木に拠点を置き、2004年2月から訪問介護事業を展開していた。介護保険事業所番号は4071501508。
厚生労働省の介護サービス情報公表システムによると、2026年2月20日に公表された同社の訪問介護事業部の従業者数は、常勤・非常勤を合わせて訪問介護員等9人、常勤換算で7.5人だった。
同資料では、報告前月の要介護者への訪問介護サービス提供実績として、利用者20人を計上。身体介護中心型59時間、生活援助中心型280時間の提供実績が記載されている。
通常のサービス提供地域は大牟田市と熊本県荒尾市。利用者の身体介護や食事、排泄、日常生活の援助などを手掛けていた。
「デイサービスばんこ」も運営、2025年に県が事業者指定
通所介護事業では、大牟田市三池の「デイサービスばんこ」を運営していた。
介護サービス情報公表システムでは、同事業所の事業開始日を2011年2月1日と記載。食事については糖尿病食、腎臓病食、柔らか食などに対応する方針を掲げていた。
福岡県が2025年10月3日に発行した県公報には、有限会社ユニオンを事業者とする「デイサービスばんこ」が、同年6月1日付で通所介護事業者として指定されたことが掲載されている。
ただし、今回の破産開始決定後に同施設の営業が継続されているか、別法人による運営や事業承継が行われているかについては確認できていない。
高齢者向けの配食事業も展開、見守りにも対応
介護事業のほか、高齢者向けの弁当宅配事業も手掛けていた。
大牟田市が2026年1月31日時点の情報として公表した配食事業所一覧には「ユニオン」の名称で掲載され、普通食、減塩食、糖尿病食、腎臓病食、柔らか食などを提供するとしていた。
配達時に利用者の異変を感じた場合、事前に確認した緊急連絡先へ連絡する仕組みを設け、必要に応じてケアマネジャーとも連絡を取るなど、食事の配送と高齢者の見守りを組み合わせたサービスを案内していた。
一方、同市の2026年4月4日版の配食事業所一覧では、同社の掲載は確認できなかった。掲載状況が変わった理由や配食事業の実際の終了時期については確認できていない。
負債額や破綻原因は確認できず
同社の直近の売上高、負債総額、経営悪化に至った具体的な経緯は明らかになっていない。
訪問介護や通所介護の利用者への対応、職員の雇用、各事業の引き継ぎ状況についても確認できていない。
破産管財人には岡田武志弁護士が選任された。財産状況報告集会などの期日は2027年2月3日午後1時30分。事件番号は令和8年(フ)第62号。
会社概要
| 法人名 | 有限会社ユニオン |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県大牟田市 |
| 主要事業 | 訪問介護、通所介護、高齢者向け配食 |
| 主な事業所 | 有限会社ユニオン訪問介護事業部、デイサービスばんこ |
| 法人番号 | 1290002055921 |
| 訪問介護事業開始 | 2004年2月1日 |
| 訪問介護員等 | 9人(2026年2月公表時点) |
| 破産開始決定 | 2026年10月8日、福岡地裁 |
| 事件番号 | 令和8年(フ)第62号 |
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