【福岡】鉄なべ餃子「本店鉄なべ」折尾店の旧運営会社・温が破産 9月29日に店舗閉店
福岡県北九州市八幡西区の(株)温(はる)が、2026年10月2日に福岡地裁から破産手続き開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第826号。破産管財人には河合勇治弁護士が選任された。負債額は確認できていない。
同社は、北九州の鉄なべ餃子で知られる「本店鉄なべ」の事業に関わっていた企業。2023年9月にはJR折尾駅高架下の商業施設「えきマチ1丁目折尾」に出店し、餃子専門店「本店鉄なべ えきマチ1丁目折尾店」を運営していた。
同店舗は2026年9月29日に営業を終了しており、商業施設側が10月6日に閉店を正式発表した。一方、現在の「本店鉄なべ」公式サイトでは、別法人の(株)鉄なべが運営会社として案内されており、今回破産した(株)温とは区別する必要がある。
1958年創業の鉄なべ餃子、2023年に折尾駅へ出店
「本店鉄なべ」は1958年、北九州市八幡西区折尾で創業した餃子店。小ぶりの餃子を鉄なべで焼き、熱々のまま提供するスタイルで知られ、1980年に黒崎へ移転した。北九州を代表するご当地グルメの一つとして親しまれてきた。
(株)温は、同ブランドの事業に携わり、2023年9月29日に開業した「えきマチ1丁目折尾」に餃子専門店を出店した。当時の求人資料には、店舗の運営会社として(株)温が明記されている。
折尾店は、JR折尾駅の高架下という立地を生かし、鉄なべ餃子などを提供。鉄なべ餃子発祥の地とされる折尾への再出店という点でも注目されていた。
折尾店は9月29日閉店、商業施設が正式発表
同店舗は2026年9月29日をもって営業を終了した。商業施設「えきマチ1丁目折尾」は10月6日付で閉店を発表し、利用客への感謝を伝えている。
2023年9月の開業から約3年での営業終了となった。破産手続き開始決定は店舗閉店の3日後となる10月2日付だった。
ただし、折尾店の閉店理由について、運営会社の経営破綻との具体的な因果関係は確認できていない。また、店舗の運営主体が開業時から閉店時まで変わっていなかったかについても、独立した確認はできていない。
餃子の製造・直販事業で事業再構築補助金も活用
(株)温は、飲食店運営に加え、鉄なべ餃子の製造・販売事業にも取り組んでいた。
政府の事業再構築補助金第5回公募では、「宅食へ笑顔をお届けする北九州八幡名物鉄なべ餃子の工場・直販事業」と題する計画が採択されている。
同計画は、店舗での飲食提供に加え、餃子の量産や直販、通信販売などへ販路を広げる構想。経済産業省の法人情報サイト「Gビズインフォ」には、同社に対する事業再構築補助金946万5,463円の交付記録が掲載されている。
一方、補助事業の実施状況や投資規模、その後の収益への寄与については確認できていない。同社の破産に至った詳細な経緯や、2026年時点の売上高、負債総額も明らかになっていない。
現在の「本店鉄なべ」は別法人が運営
現在の「本店鉄なべ」公式サイトでは、運営会社を(株)鉄なべとしている。同社は2025年8月に法人番号が指定された法人で、今回破産手続き開始決定を受けた(株)温とは異なる。
公式サイトには、北九州市八幡西区の黒崎本店、中間市の販売所、餃子製造拠点などが案内されている。現在の運営会社が異なるため、今回の(株)温の破産をもって、黒崎本店や販売所が閉店したと判断することはできない。
また、(株)温と(株)鉄なべの間で行われた事業譲渡、商標の移転、資本関係の変更などについては詳細を確認できていない。今回の破産手続きと、現在のブランド運営は区別して捉える必要がある。
会社概要
| 法人名 | 株式会社温(はる) |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県北九州市八幡西区 |
| 主な事業 | 飲食店運営、餃子の製造・販売事業 |
| 過去の運営店舗 | 本店鉄なべ えきマチ1丁目折尾店(2023年開業時の運営を確認) |
| 折尾店の閉店日 | 2026年9月29日 |
| 法人番号 | 6290801020138 |
| 事業再構築補助金 | 946万5,463円(Gビズインフォ掲載の交付額) |
| 破産手続開始決定 | 2026年10月2日 |
| 裁判所 | 福岡地裁 |
| 事件番号 | 令和8年(フ)第826号 |
お住まいの地域・都道府県から最新の倒産情報を確認できます
従業員・取引先・利用者が確認すべき手続きと相談先はこちら





