ミャンマー国軍のゾー・ミン・トゥン報道官は4月9日、首都ネピドーで開いた記者会見で、抗議活動を行う市民らを念頭に「木を育てるためには、殺虫剤をまいてでも雑草を根絶やしにしなければならない」と述べ、弾圧を緩めない方針を示した。
ミャンマーでは2020年11月に総選挙が実施され、スー・チー率いるNLDが改選476議席の8割を超す396議席を獲得、ミャンマー国軍系の最大野党連邦団結発展党(USDP)は33議席の獲得に留まった。これを受け軍は不正選挙だと主張し、2月1日に軍事クーデター、ミン・アウン・フライン国軍総司令官が全権を掌握し、スー・チー氏をはじめ多くのNLD幹部が拘束され、一部は拷問による死体となって戻されている。
ミャンマーの市民団体である政治犯支援協会(AAPP)は4月8日、軍事クーデター以降、国軍や警察の武力行使による死者が614人に達したと発表した。
ミャンマーのインターネットメディア「イラワジ」は4月8日、在ミャンマー中国大使館がクーデター後初めて、国民民主連盟(NLD)議員らでつくる民主派と接触したと報じた。
中国は国連安全保障理事会で制裁に反対するなど国軍寄りと批判され、ミャンマーでは反中感情が高まっている。この間、中国企業の50工場あまりが放火で焼失している。
ミャンマーで、国軍による医療従事者への弾圧が相次いでいる。軍政への抗議活動参加やデモ参加者を治療したことが理由という。電子メディアのイラワジなどが6日に伝えた。 ミャンマーでは、4月2日から5日にかけて、複数の医療従事者やボランティアが拘束されている。
国軍に対する抗議運動が続く最大都市ヤンゴンで、人の動きが鈍い状態が続いている。
米グーグルがスマートフォン利用者の位置情報をまとめたデータによれば、ヤンゴン圏での職場に向かう人の流れは、4月初旬も平常時より7割少ない水準で推移しているという。
ミャンマーの国民民主連盟(NLD)政権で、副計画・財務・工業省相を務めていたセ・アウン氏が、国軍により拘束されていることが明らかになった。
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