住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板は流通価格が一段高となった。構造用合板の指標である厚さ12ミリ品の東京地区の問屋卸価格は、現在1枚1100円(中心値)。
前月より25円(2%)高く、東日本大震災で合板製造工場の被災や復興需要が急増した2011年4月以来の高値をつけた。
集成材など木材製品の需要が増加し、欧州産材を中心に梁や柱などの製材品の入荷が増えたため受注を制限していた木材のプレカットメーカーも、現在はフル稼働に入っている。
米国での木材価格は、新コロナ惨禍により集合住宅からの移転目的の戸建需要が急増、価格が暴騰、日本では木材入荷が希薄となり、国内市場も高騰していた。
米国での集成材・木材の高騰は落ち着いたが、海運価格や運送価格は上昇しており、米国での上昇のタイムラグも含めて価格は上昇している。