サムスン電子は、最近のBA.5型による新コロナ再流行に備えて強化した社内防疫ガイドラインを発表した。

それによると、サムスン電子はまず①懇談会を含む会食、対面会議、教育、行事を自制するよう勧告した。また、②国内外出張をできるだけ自制し、避けられない場合は人数を最小化するよう要請した。③５０歳以上は４回目のワクチンを接種しなければ出張が許可されない。これに伴い来月８日にニューヨークで行われる「サムスンギャラクシーアンパック２０２２」の出張人数も当初の計画より大幅に減り、必須要員だけが派遣されるという。
(韓国ではすでに4回目接種が始まっており、520万人が接種、人口の10.1%が4回目を接種している)

LGグループは、①７月２１日から８月３１日まで組織別３０%在宅勤務を運営し、すでに組織内の過密化を避けている。
②夏の休暇後には自己検査で陰性が確認されてから復帰させるなど、強化された防疫ガイドラインを適用している。

現代自動車も変異株の拡散や休暇シーズンの移動量の増加など、新コロナの再流行を考慮し従来の防疫ガイドラインを最近強化した。
①教育・行事・会議を非対面とするよう勧告した。②国内出張も制限した認可制した。また、③私的な集まりなど業務外活動も自制するよう要請した。
以上、

日本政府は、過去最大の感染者が出ているにもかかわらず、規制を強化するどころか、規制緩和に舵を切り、当面、規制強化しない方針を経産大臣や担当大臣が発表している。
隣国の前政権が大統領選挙に優位になると目論見、感染爆発中に規制を緩和し、感染を大爆発させた時と、日本は規制をほとんど解除した状態で規制緩和するのとではさらに悪化も予想される。日本の今回の規制緩和はまだ何かないかと探し出し、濃厚接触者の待機期間を現行７日間から最短３日間までに緩和する措置を取る。裏には経団連の要請があるのだろうが、韓国のグローバル企業と大違いな動きではないだろうか。最悪泣きを見ることになる。

また、政府はマスクをしていれば濃厚接触者に当たらないとしたが、マスクは医療用のサージカルマスク以外、ウイルスの防疫能力はないと専門家たちが口を揃えていっていたのは先日のことである。マスクはもしも感染していた場合、ウイルス入り飛まつを可能な限り飛ばさない効能だけがあるとしていたのだが・・・。政府や政府付きの専門家たちは不織布マスクもウレタンマスクもいつの間にサージカルマスク同様の効能があると認定したのだろうか。
結局手がつけられなくってから規制することになる。
病院の危機的状況はこれまでだと感染急拡大から１０日前後遅れて発生してくる。３週間前後には死人の数も表面化してくる。
ただ、高齢者の感染死亡率が高いことから、重症病床に高齢者施設でのクラスター感染者は入院させない政策をオミクロン株の感染爆発時同様採り続けることから、重症病床の逼迫はいくら死人が増加してもないものと想定される。

個々の企業は、政府や経団連らの規制緩和に同調せず、自ら対策を講じ、生産活動や企業活動の首を絞めるべきではないだろう。
BA.5型はオミクロン株より感染力が強く、１０代以下の感染者の率が３割に達している。親から子へ、子から親へ、家庭内感染は地域や職場に広がる。
日本には３回目ワクチン未接種者が４５００万人おり、また２月までに３回目ワクチンを接種した２０００万人超もその有効性が５０％以下に減じている。抗体・免疫逃避力の強いBA．５型への感染リスクは、人口の半分以上に達する。これまでに感染した人は累計でもまだ１０００万人を超えたばかりである。
工場や営業所などの事業所が集団感染すれば、一時的に閉鎖か部分閉鎖するしかなくなる。