韓国警察は18日までに、飛行機や船舶部品に麻薬を隠し密輸するなど新手の麻薬密輸の手口について、国際刑事警察機構(インターポール)を通じ、「パープルノーティス」と呼ばれる手配書2件を発出した。
パープルノーティスは、インターポールが通達する8種類の手配書の一つで、類似する犯罪の拡散を防止するため、新たな犯罪手法に関する情報をインターポール加盟195ヶ国と共有する際に用いる。
韓国警察などによると、パープルノーティスには、韓国関税庁が昨年5月、飛行機や船舶の減速に使われる部品「ヘリカルギア」9個に覚醒剤402.8キログラムを隠し、メキシコから釜山港経由でオーストラリアに密輸されるところを摘発して事件が記載された。
約3キログラムごとに個別包装された覚醒剤の塊135個を隠す手口。ヘリカルギアは、航空機などの重要部品で、横の長さで3~4メートルあり、解体すれば機械が故障するため、関税庁は犯罪と関連があるという確信がなければ、通常は確認を行わないという。
2019~20年にもそうした弱点を使い、メキシコから覚醒剤902キログラムをヘリカルギアに隠し、釜山港に密かに持ち込んだグループが摘発された。
当時、密輸された覚醒剤902キログラムは国内密輸史上最大規模で、3000万人に同時に投与できる量、時価総額は3兆ウォン(約3150億円)に相当する。
以上、