23日、仁川空港⇒比セブ島・セブ国際空港行きの大韓航空機エアバスA330-300(便名KE631/乗員乗客計173人)が、午後11時7分に着陸の際、滑走路をオーバーランして前部が地面に突っ込んだ事故は、ブレーキの油圧系統の故障が原因だったという。
同空港付近は荒天で同機は着陸を2回試み失敗、着陸予定時間から約1時間遅れの3回目の着陸での事故だった。
2回目の着陸を試みた際、ダウンフォースにより機体が押し下げられ、車輪が滑走路に急接触、機長は機体をタッチアラウンドで上昇させたものの、その際ブレーキの油圧系統に異常が発生、上空旋回中に警告灯が付いていたという。
同機はそうしたことを管制側に報告しながら、非常事態宣言を発し、3回目の着陸に挑み、減速が不十分なままオーバーランして事故になったという。
当時の気象は荒天、視界不良、機体はブレーキ油圧系統不良、滑走路の路面は視界不良ほどの雨。同機は、当初から同空港に着陸すべきだったのか今後問題になると見られる。なお、同機の燃料がまだどれほど残っていたのかは報道されていないが、こうした場合の着陸強行では、燃料をほとんど空になるまで上空で旋回させ、着陸時、燃料により爆発火災が発生しないようにして緊急着陸するのが一般的だが・・・。