韓国のICTの輸出減速続く 米インフレと退治策 日本は・・・
韓国科学技術情報通信部は14日、9月の情報通信技術(ICT)分野の輸出額は208億6000万ドル(約3兆700億円)だったと発表した。
新コロナの流行により電子機器への需要が高止まっていた昨年同月から▲2.2%減。前年同月比マイナスとなるのは3ヶ月連続。
ただ、スマホの新製品発売効果などで輸出額は3ヶ月ぶりに200億ドル台を回復した。
輸出額の増減を品目別にみると、
世界景気の減速で
半導体は前年同月比▲4.6%減、
ディスプレーは▲18.6%減、
コンピューター・周辺機器は▲20.2%減
となった。
主要4品目のうち、携帯電話向けだけがプラス21.2%増だった。サムスン電子の折り畳み式スマホなどの新製品が8月末に世界で発売されたことが輸出を押し上げたとみられる。
以上、
すでにメモリ半導体製造のSKやマイクロンは新規の設備投資計画を先送りすることを決定している。
新コロナによるテレワークと巣後練需要の増加が、今年はウィズコロナ策に転じ、パソコンなどの新コロナ特需は消失している。家電製品にも同じ現象が見られる。
今後は、世界のインフレと米国のインフレ退治の金利高が経済に直接影響し、順次、世界各国でのローン金利高が消費者を襲うことから、スマホ需要も現在の自動車関連の回復も限定されたものとなると見られる。
サムスンの場合、スマホ向け半導体の好調は、プレミアムスマホは国内生産を主としているが、ほかのスマホはベトナムやインドなどで生産しており、そうした海外自社工場向けのスマホ用半導体の輸出が大半を占めている。アップル製品等の生産基地があるそうした中国工場向け輸出がどれほどあるかにより、真水のICTの輸出状態が判明する(韓国勢の中国工場からアップル中国工場向けに納品されている)。
米国の金利はインフレ撲滅のため、11月にも0.75%、12月OR1月に0.5%の上昇が予想されている。
失業率は低く、雇用数が増加し続けており、目先の指標で一喜一憂する株価のようにはならず、結果、消費者の購買力の強さがインフレを助長している。長期金利の日米の乖離はますます大きくなるばかりで、円売りドル買いが今後とも続く。
さらに米中貿易戦争とゴチャ混ぜにした米国のインフレ抑制法は、高賃金の米国などの労働力を使用した原材料を使用し、米国内で生産せよというものであり、インフレ抑制に逆効果になる可能性が非常に高い。
インフレは昨年10月から上昇しており、今年10月のインフレ率の開示がある11月の指標では率は落ちてくるものと見られるが、価格指数は高いままとなり、インフレ率だけを見る米FRBの金利政策は、タイムラグも生じる実体経済や世界各国の経済への影響により混乱させる可能性がある。
そのためか、FRBもインフレ率が落ちても再びインフレにならないよう高金利策を暫く続けるとしている。
米国では露制裁前の今年2月でも7.9%の高いバイデンインフレが生じていた。
日本は、黒田総裁が来年4月6日退官するまでマイナス金利策を続けることから、年末か来年早々にも円安は155円~160円が想定され、来年も金利を上げない以上、そうした状態が続き、為替に起因する強制インフレ状態が続くことになる。インフレ率が落ちても価格指数は高いままとなる。インフレ抑制のため石油元売会社に補助金を支出しているが、年内に廃止予定、また食管制度で調整している小麦価格も逆ザヤの解消を行い、米インフレが沈静化し、国際商品価格が沈静下しても、日本だけは円安から高い価格が続くことになる。
企業経済が好調だったアベノミクス下でも給与を上げず、僅かに上げてもインフレ=物価高や税増で実質賃金はマイナスが続いており、購買力は喪失続けている。不況下の物価高=スタフグレーションに陥る危険性がさらに増している。
企業が好調ならば賃金を上げるのは当然であろうが、それをしなかった、それをさせなかった日本政府と日本の財界には天罰が舞い降りてきている。
小松左京=「日本チ・ン・ボ・ツ」、続く「復活の日」は口ばかりで具体的な手立てもなく遠のくばかり。政府と財界は結託して賃金を上げないよう日本を東南アジア化させ続けている。憂國。
富国強兵は、今の世、富国すればおのずと強兵になる。兵器開発もせず、国を私物化する首相により、米兵器だけを購入し続け、米国価格の倍で購入し続けるバカ国は世界を見渡す限り日本だけしかない。糞転がしが続く。
スクロール→
米国の各種インフレ率 |
|||||||
|
インフレ率 |
金利 |
|||||
|
総合 |
食料 |
コア |
家賃 |
サービス |
エネルギー |
|
21/9月 |
5.4 |
4.6 |
4.0 |
3.16 |
3.20 |
24.83 |
0.25 |
21/10月 |
6.2 |
5.3 |
4.6 |
3.48 |
3.65 |
29.97 |
|
21/11月 |
6.8 |
6.1 |
4.9 |
3.84 |
3.77 |
33.29 |
|
21/12月 |
7.0 |
6.3 |
5.5 |
4.13 |
4.01 |
29.30 |
|
22/1月 |
7.5 |
7.0 |
6.0 |
4.36 |
4.58 |
26.98 |
|
22/2月 |
7.9 |
7.9 |
6.4 |
4.74 |
4.80 |
25.55 |
|
22/3月 |
8.5 |
8.8 |
6.5 |
4.98 |
5.12 |
32.05 |
0.50 |
22/4月 |
8.3 |
9.4 |
6.2 |
5.14 |
5.37 |
30.27 |
|
22/5月 |
8.6 |
10.1 |
6.0 |
5.45 |
5.74 |
34.06 |
1.00 |
22/6月 |
9.1 |
10.4 |
5.9 |
5.61 |
6.22 |
41.62 |
1.75 |
22/7月 |
8.5 |
10.9 |
5.9 |
5.70 |
6.25 |
32.93 |
2.50 |
22/8月 |
8.3 |
11.4 |
6.3 |
6.24 |
6.81 |
23.81 |
|
22/9月 |
8.2 |
11.2 |
6.6 |
6.59 |
7.37 |
19.80 |
3.25 |
・コアインフレ率はエネルギーと食料を除いたもの。 |
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