カナダの東部、ケベック州北部のハドソン湾東岸にある岩の露頭には、不思議な静けさが漂っている。この岩は、「ヌブアギトゥク・グリーンストーン帯」と呼ばれる古代の海底の一部であり、過去20年にわたり、地球最古の岩石をめぐる科学的論争の舞台となってきた。
新たな研究では、この「ヌブアギトゥク・グリーンストーン帯」に、現存する地球の地殻の中で最古とされる破片が含まれていることが示唆されている。
破片の年代は約41億6000万年前に遡るという。6月の学術誌「サイエンス」に発表された。
この破片は、地球が誕生した約46億年前に始まる四つの地質時代のうち、最初の「冥王代」に属する岩石だと特定された。
この研究の著者である地質学者のジョナサン・オニール氏は、今回の岩石を、地質学者にとって冥王代について知ることができる重要なものと位置づけた。
「ヌブアギトゥク・グリーンストーン帯」を巡っては、異なる研究グループが数回にわたって年代特定を試み、大きく異なる結果が出ていた。
大半の論者は少なくとも37億5000年前の岩だという見方で一致しているものの、それでは地球最古の岩にはならなかった。
41億年前の地球最古の岩石、太陽系最古の岩石 カナダとリュウグウ
