山形屋、私的整理経て2年連続営業黒字も最終赤字拡大 再建の道筋模索
鹿児島市の老舗百貨店・山形屋は、2025年2月期の単独決算を発表した。営業利益は前期比6.1%減の1億円となり、2年連続で黒字を確保した。一方、売上高は160億円で前年から1.2%減少した。
しかし、最終利益はグループ会社の再編に伴う特別損失の計上などにより20億円の赤字に拡大。前期の6億円赤字から大幅に悪化した。
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山形屋は昨年5月に事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)による私的整理が成立。資産売却を含む財務体質の健全化を進めている。私的整理は外部介入を抑えながら経営再建を柔軟に行う手法で、同社の経営安定化を図る狙いがある。
百貨店業界を取り巻く環境は、ECの急成長や消費者ニーズの多様化など構造変化が進行しており、山形屋も売上回復に向けてサービスの見直しやデジタル対応強化が急務だ。
今回の決算は再建途上の現状を示しているものの、2年連続営業黒字は地域密着型百貨店として一定の顧客支持を維持している証とも言える。今後は資産売却後の経営資源をいかに効果的に活用し、変わりゆく市場環境に適応していけるかが課題となる。
山形屋の再建の成否は、地方百貨店の未来を占う重要な指標として注目される。
[ 2025年5月29日 ]
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