1912年(大正元年)創業の老舗茶舗、(株)志鎌園(山形県山形市、法人番号:3390001000908)は、2026年10月15日、山形地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は茶類の卸売・小売を中心に事業を展開していたが、流通形態の変化や量販店との競争、緑茶需要の低下などから業績が悪化。9月30日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。
1990年代の最盛期には年商7億円を超えていたものの、2026年3月期には約1億5000万円まで減少。事業停止時点で報じられた負債額は約4億2200万円だった。
系列の(株)長寿園本舗も事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていたが、今回の破産開始決定が確認されたのは志鎌園の1社。長寿園本舗の破産開始決定については確認できていない。
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9月30日に事業停止、10月15日に破産開始決定
志鎌園は2026年9月30日付で事業を停止し、事後処理を進めるとともに自己破産申請の準備に入っていた。
JC-NETでは10月1日、同社と系列会社の長寿園本舗が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことを報じていた。
その後、志鎌園については10月15日付で山形地裁から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人には伊藤三之弁護士が選任され、財産状況報告集会などの期日は2027年2月4日午前10時15分に指定されている。
事件番号は令和8年(フ)第216号。
なお、今回の開始決定に関する公告は志鎌園を対象としたもので、長寿園本舗について同日付の破産開始決定を確認したものではない。
1912年創業、テレビCMでも知られた山形の老舗茶舗
志鎌園は1912年に創業、1956年12月に法人化した老舗の茶類卸売・小売業者。
緑茶などの茶葉を中心に、スーパーマーケットや小売店向けの卸売を展開するとともに、直営店舗での販売も手がけていた。
山形県内では1980年代以降、テレビCMでも知られるようになり、地域に根差した茶舗として知名度を高めていた。
また、山形市八日町の本店には喫茶スペース「茶良庵」を設けるなど、茶葉の販売にとどまらない事業も展開していた。
ただし、「茶良庵」の営業終了時期については確認できていない。
年商7億円超から約1億5000万円に減少
同社は1990年代の最盛期、年間売上高7億円を超える規模に成長していた。
しかし、2000年代に入ると流通形態の多様化によって地場問屋としての卸売事業が縮小。小売部門でも量販店などとの競争が強まり、不採算店舗からの撤退を進めるなど、事業規模を縮小していった。
さらに、緑茶の需要減少に加え、主力販路の一つだった葬儀場やセレモニーホール向けの納入量も減少。2026年3月期の年間売上高は約1億5000万円まで落ち込んでいた。
最盛期の年商7億円超と比較すると、売上高は約8割減少した計算となる。
2026年3月期以降も営業を継続し、業績回復を図っていたが、売上回復の見通しが立たず、過去の赤字決算による資金繰り負担も重なり、事業継続を断念したと報じられている。
志鎌園の負債約4.22億円、系列2社では約4.87億円
2026年10月1日までの報道によると、志鎌園の負債額は約4億2200万円。
一方、系列会社で健康茶などの販売を手がけていた(株)長寿園本舗(山形県山形市、法人番号:3390001001229)も9月30日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。
長寿園本舗の負債額は約6500万円と報じられ、2社合計の負債額は約4億8700万円に上る。
ただし、これらは事業停止・自己破産申請準備段階で報じられた数字であり、今回の破産開始決定後に確定した債務額ではない。
また、長寿園本舗については、今回の志鎌園の破産開始決定とは別に、法的整理の進捗を確認する必要がある。
志鎌園の会社概要・破産手続き
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法人名 |
株式会社志鎌園 |
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所在地 |
山形県山形市 |
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創業 |
1912年(大正元年) |
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法人化 |
1956年12月 |
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主な事業 |
茶類の卸売・小売 |
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最盛期売上高 |
7億円超(1990年代) |
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直近売上高 |
約1億5000万円(2026年3月期) |
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事業停止日 |
2026年9月30日 |
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破産開始決定日 |
2026年10月15日 |
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裁判所 |
山形地裁 |
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法人番号 |
3390001000908 |
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負債額 |
約4億2200万円(2026年10月の申請準備段階の報道額) |
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関連会社 |
株式会社長寿園本舗(破産開始決定は未確認) |
※2026年10月1日付のJC-NET既報および当時の倒産情報を踏まえ、10月15日付の破産開始決定を反映した続報です。