毎日新聞
　三菱化学四日市事業所は１０日、四日市市川尻町の工場跡地で国の環境基準の最大１５００倍の有害物質「ベンゼン」を検出したと発表した。
　同事業所によると、工場跡地を関係会社へ賃貸するのを前に２カ所で土壌を調査。基準の１５００倍と４９０倍のベンゼンが検出されたという。敷地境界の観測井戸での地下水調査では基準値未満だったため、周辺への汚染はないとみている。
　同事業所によると、９９年までベンゼンプラントが稼働し、０５年に解体した。市環境保全課が１２日に現地へ立ち入り調査し、汚染土壌の浄化対策を指導する。【高木香奈】