アイコン IHヒーター「安全神話」崩れる/火災多発で注意が必要 対策付

オール電化方式=IHヒーターは、火災の危険性がないことを謳い文句にしているが、使用条件が付いており、間違った使用をした場合、火災の発生する危険性が高いことが問題となっている。
消費者庁では、原因が明らかになっている分だけで、IHヒーター原因による火災が昨年全国で17件発生し、前年の12件より5件増加しているという。

IHヒーターの火災は、揚げ物の時に集中しており、「揚げ物モード」に設定せず、通常使用する「過熱モード」のまま使用したため、「揚げ物モード」のとき作動するセンサーが働かず、目を離した隙に、発火温度を超え、火災を引き起こしたとしている。
また、「揚げ物モード」に設定していても、IHヒーター用の平らな油鍋を使用しなかったため、センサーが働かず火災に至ったケースやIH専用油鍋を使用したものの、油が小量すぎ、熱上昇に対してセンサーが追いつかず火災になった事件も生じている。

最近の住宅は、火災に対する安全面からオール電化方式の住宅の導入が非常に多くなっているが、IHヒーターは決して100%安全ではないことが、こうした火災事件により明らかにされている。

特に老人世帯では、鍋などの調理器具が使用できたとしても、IH用に合致しているのか注意が必要であり、モードの使用方法なども徹底した指導が必要であろう。
こうした火災は、高齢者がますます年を取り、ボケが入れば、頭が混乱し、より多くの火災が発生してくるものと思われる。

メーカーにあっては、200度以上で調理する物は殆どなく、料理材投入時の低下温度を考慮したとしてもモードに関係なく300度をリミッターにすれば防げる(発火温度は350℃)。
(※通常、揚げ物の温度が、高い材料でも180℃である)

油量が少なく上昇温度が急激過ぎ、センサーが感知機能しなかったための火災は、安物センサーは使用せず、ちゃんと機能するセンサーを取り付けるだけの話であるが、火災の危険性は高い。キーエンスに相談を。

いろいろな改善をしてもなお心配な老人世帯などでは、価格は高くなろうが、レンジフードに、油ヤニでも機能するような家庭用スプリンクラーを仕組んだら如何だろうか? 焼死などの危険性から、逃れるには安いものである。
 

[ 2010年5月11日 ]
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