アイコン 藤井産業/労災事故を虚偽報告

同社は、100%子会社「藤和コンクリート圧送㈱」の役員が、宇都宮市内の温泉施設建築現場の労災事故に関し、虚偽の報告書を宇都宮労働基準監督署に提出したとして、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検された。
建設現場や製造現場での労災隠しは日常的にあるが、上場企業でも然りである。しかし、今は各機関へのタレ込みを各省庁が推奨しており、労災隠しはやめましょう。

建築や製造の現場事故は、関係者が、その時の精神的肉体的なコンディションで生じ、また通常と異なる動きでも生じる。いくら当該人に責任があっても事故は事故である。製造現場では、安全装置を付けているのに、作業がしにくいとして、勝手に外して製造して事故になるケースがよくある。しかし、事故は事故である。
監督署は、事故の内容や頻度により、ペナルティを設けており、事業所をストップさせられることだってある。また保険料も高くなることだってある。会社内でも事故現場の上司はその管理責任を問われる。
建築現場では、協力業者で事故が発生するが、元請会社の責任が問われ、指名停止という処分が待っている。そのため迷惑を掛けたくない本人や協力業者が隠すことだってある。
事故した人を当日、休みに変更させ、自宅や私用時間に事故を起こしたとして社会保険で治療に当たらせられることだってあるのが実態である。
しかしこうした行為は、法律違反であり、後遺症の発生なども考えられ、大きな問題に発展する可能性もあり法律遵守が当然である。更なるコンプライアンスの遵守が、労働現場には求められている。
某上場企業の建築現場での、労災隠しの報告が入ってきた。
 

[ 2010年6月17日 ]
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