アイコン 大同青果G/大分の公設市場で不正取引発覚

大分市の公設卸売市場などで、農産物を取り扱っている大分市の卸売会社「丸果大分大同青果」が、架空の会社に生産者の希望通りの価格で売ったように装う不適切な取引を行っていた問題で、大分県は29日「公正な取引をゆがめる」として会社に再発防止策や責任者の処分を求める行政指導を行った。

大分県によると、丸果大分大同青果は、生産者から販売委託された農産物が希望通りの価格で売れなかったにもかかわらず、架空の会社に希望価格で売ったように装っていた。こうした不適切な取引は、昨年度までの3年間だけでも2万7000件余りに達するという。これについて大分県は「公正な取引をゆがめ出荷者の信頼を裏切る行為で社会的な責任は重い」と判断、市場での取引などについて定めた法律や条例に違反しているとして、再発防止策を設けることや責任者の処分などを求め29日に文書で指導した。
会社側は「農産物を確保するため、生産者の希望に応じて買い取らざるを得なかった。年間2,700万円前後の差額を会社が補填していた」と述べている。
農家が、利益の出る作物しか作らなくなったり、スーパー等と直接取引きにより、公設市場に農作物が入らなかったりするケースが、今後とも増加するものと思われる。
 

[ 2010年7月31日 ]
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