アイコン エフオーアイの代表逮捕に寄せて 東証の責任

東証マザーズに上場していた半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(神奈川県相模原市、自己破産申請)の粉飾決算事件で、さいたま地検は15日、上場時に110億円を超える売上高を水増しした疑いが強まったとして、金融商品取引法違反容疑で、社長の奥村裕容疑者(60)を逮捕した。
5月12日朝、証取委がタレ込み情報から、金取法違反(有価証券届出書の虚偽記載)の疑いで、相模原市中央区の本社や社長宅の強制調査に入っていた。その後監理銘柄指定、自己破産申請に至っていた。

 逮捕はおそ~い。

<株主の損害責任は東証にあり>
そもそも、上場前のずぅ~と以前から売上高の粉飾が行われており、海外取引に疎い監査法人の問題やその粉飾を見抜けず多くのベンチャーキャピタルや幹事証券会社(主幹事証券会社:みずほ子会社の「みずほインベスターズ証券」)が騙されるどころか、寄ってたかって取引先や銀行・株主に信用を供与してしまったところに大問題がある。
それから、東京証券取引所も、提出された上場申請書のチェック能力が全くなかったことを露呈させたまでのことである。また被害者株主弁護団が結成されているが、上場して1期も経過しておらず(6ヶ月)、その株主の損害責任は、株式を公開させた東証にあることは明白である。
証取委が同社に直接調査に入った段階で、同社の本社は閉鎖されているにもかかわらず、その旨を東証当局に直接伝えたにもかかわらず、調査中で同社側との連絡が取れているからといって、1週間以上、株式市場での措置が遅れたことは、重大な運営上の欠陥をさらけ出したものである。 

当問題は、トップページ右の検索に「エフオーアイ」と入れて検索かければ、何回にもわたり、経過と問題点を全部掲載、被害株主等は閲覧されたら参考になると思う。

<昨年11月上場時の販売引受証券会社一覧>
引受会社
引受株式数
()
みずほインベスターズ証券
4,769,700
SBI証券
633,800
東洋証券
316,900
髙木証券
237,600
松井証券
237,600
香川証券
237,600
三菱UFJ証券
79,200
藍澤證券
79,200
丸三証券
79,200
マネックス証券
79,200
6,750,000
512日現在の総発行株式数26,743,300(上場前の発行株式総数19,993,300)
 
 公認会計士 桜友共同事務所
公認会計士  蓮見 知孝  ㊞
公認会計士  中川 佳昭  ㊞

知り合いの公認会計士(元、アメリカの監査法人勤務)によると、海外取引が増加しており、こうした問題は今後とも発生する可能性が高いとしている。各業界の専門用語を含む英語及び取引先の言語力が監査では必要となっており、最低でも業界用語を含む英会話は、監査人の必須用件となってきているとしている。

日本の公認会計士は偉ぶっている割には儲からず、日本最大の監査法人が粉飾のお手伝いをしてボロ儲けしていたものの、金融監督庁から潰された経緯もある。公認会計士は、上場企業から先生先生と持て囃され、ゴルフ好きな先生が多いが、嵩じて本まで自費出版した大先生もいるほど。大手監査法人が上場企業をほぼ独占しており、競争原理が働かなくなっている。そうしたことから、小事務所の活躍の場は限りなく少なく、質も落ちているのが現状である。

小泉―竹中路線で、証券市場がダボハゼのように上場企業を乱発させており、それに対応する監査法人は業務知識だけでも複雑化している。それでも監査法人の社員は印鑑をつく以上プロであり、責任もある。
公認会計士の先生へ
堪能な英会話できますか? 

<FOI、上場前の株主たち>金融・証券関係抜粋
氏名又は名称
所有株式数
アクアリムコ18号投資事業有限責任組合
1,175,000
ミレニア二千投資事業有限責任組合
959,800
モルガン・スタンレー証券株式会社
810,000
TSUNAMI2000-1号投資事業組合
770,000
イープラネットヴェンチャーズツーエルピー ※1
582,000
MVCグローバルジャパンファンドⅡ投資事業組合
517,800
ヤマトダマシイファンド※1
420,000
アント・リード1号投資事業有限責任組合 ※1
400,000
NTTファイナンス株式会社
370,000
安田企業投資4号投資事業有限責任組合
370,000
ワークス投資事業有限責任組合
348,500
みずほ証券株式会社※6
261,100
MSIVC2008V投資事業有限責任組合
260,000
SBIブロードバンドファンド1号投資事業有限責任組合
249,200
MCCapitalAsiaPacific投資事業有限責任組合
244,900
日興コーディアル証券投資事業組合
240,000
アント・リードグローバル投資事業有限責任組合
176,100
ジャフコV2共有投資事業有限責任組合
175,000
東京ディスカバリー投資事業有限責任組合
173,000
イノーヴァ1号投資事業有限責任組合
171,900
IC投資事業組合第3号
162,000
HG第一号投資事業有限責任組合
160,000
エースIPO1号投資事業有限責任組合
160,000
大和SMBCキャピタル株式会社
160,000
りそなキャピタル株式会社
160,000
シーヴイアイジーヴイエフルクセンブルクマスターエスエーアールエル
160,000
SBIブロードバンドキャピタル株式会社
152,800
ニッセイ・キャピタル2号投資事業組合
150,000
テクノロジーベンチャーズ2号投資事業有限責任組合
144,000
HS―IPO投資事業有限責任組合
140,200
ABP1号投資事業組合
130,000
アクアリムコ15号投資事業有限責任組合
130,000
アクアリムコ日本新生1号投資事業有限責任組合
130,000
日本生命保険相互会社
130,000
ITYバリューアップ投資事業有限責任組合
130,000
あいおい損害保険株式会社
120,000
アイザワ・ベンチャー2号投資事業有限責任組合
116,000
投資事業有限責任組合ハンズオン1号
113,300
IC投資事業有限責任組合
110,000
三生3号投資事業組合
105,000
明治キャピタル7号投資事業組合
100,000
百十四ベンチャー育成第1号投資事業有限責任組合
100,000
香川証券株式会社※6
100,000
新光インベストメント株式会社
100,000
リンカーンパークホールディングスリミテッド
100,000
みずほキャピタル第3号投資事業有限責任組合
100,000
その他
 
21,791,300
上企業のうち、FOIが上場して売り抜けなかった会社は株券が紙切れになった。
[ 2010年9月16日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(不祥事、)
スポンサードリンク