水リサイクルシステム市場の調査結果発表/矢野研
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて水リサイクルシステム市場の調査を実施した。
1.調査期間:2011年5月~7月
2.調査対象:国内の水処理関連企業および団体
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<水リサイクルシステムとは>
公共下水(一部、雨水を含む)のほか、各種産業排水を処理して再利用することを目的とする装置・システムである。国内プラントなどのEPC(エンジニアリング・資機材調達・建設工事の略)を手掛けるエンジニアリング会社と、部材や装置などの製品売りを主体とするメーカーにおける国内外事業(海外の合弁会社の実績は含まない)、ハード(プラントエンジニアリング)およびソフト(O&M=運転維持管理業務、処理水の供給など)事業を対象に市場規模を算出した。
<調査結果サマリー>
◆2010年度の水リサイクルシステム市場規模は、約735億円、
2020年度には倍増も2010年度の水リサイクル市場規模を約735億円と推計した。
海外の水リサイクル需要の拡大を背景に、2020年度には倍増すると予測する。
◆水リサイクル向けMBR膜の需要増、日本企業の世界市場シェア高まる
水リサイクルのキーテクノロジーであるMBR=膜分離活性汚泥法の膜需要も急増している。今後は世界市場における日本企業のさらなるシェア拡大が期待できる。
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