アイコン 食品卸首位の三菱食品 3月決算 大増益 統合効果出始める

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2011年菱食が三菱商事傘下の食品3社を統合した同社は、当決算期について、政府の経済政策や日本銀行の金融政策により緩やかな景気回復基調にあった が、年明け以降の株価下落や中国経済をはじめとした海外景気の下振れ懸念等により、先行きは引き続き楽観視できない状況で推移した。
個人消費については、実質賃金の伸び悩みや物価上昇への警戒感等から、消費者マインドに足踏みがみられるなど、力強さに欠ける状況が続いた。

食品流通業界においては、生活者の節約志向が長引くなか、円安や原材料価格の高騰を背景とした食品の相次ぐ値上げ等により生活防衛意識が依然として根強く、先行き不透明な状況が続いている。

こ のような状況下、取引先との関係強化を図るとともに、物流費を中心としたコスト削減と採算管理強化に取り組むことにより、業績の向上に努めた。また、拡大 が見込まれる海外市場、EC市場、ウェルネス市場における戦略的な対応を強化するために、昨年4月に「戦略市場本部」を設置し、各分野への取り組みを積極 的に推進したことに加え、流通構造の全体最適実現に向け、営業・物流面でのメーカーサポート機能、原料調達、製造過程を含めた商品開発におけるトータル コーディネート機能の強化を図った。

当期決算の業績は、一昨年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減からの回復や取引先との関係強化等により、売上高は2兆3,830億64百万円(前年同期比2.0%増加)、営業利益は168億88百万円(前年同期比10.7%増加)、経常利益は182億17百万円(前年同期比5.7%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益などの特別利益計上等により124億92百万円(前年同期比28.1%増加)となった。

事業別では、
1、加工食品事業
売上高は、消費増税後の反動減からの回復やコンビニエンスストア、通販等との取引伸長に加え、飲料類や麺類
の好調等もあり、増加した。利益面は、売上高増加による売上総利益の増加や販管費削減等により、前年同期を上回った。結果、売上高は7,570億18百万円(前年同期比2.6%増加)、営業利益は43億93百万円(前年同期比17.4%増加)となった。

2、低温食品事業
売上高は、スーパーマーケット等を中心に取引が総じて堅調に推移したことにより増加した。利益面は、売上高増加に伴い販管費は増加したものの、売上総利益の増加により、前年同期を上回った。結果、売上高は9,306億65百万円(前年同期比2.1%増加)、営業利益は97億45百万円(前年同期比17.7%増加)となった。

3、酒類事業
売上高は、消費増税後の反動減からの回復があったものの、子会社の異動(株式譲渡)の影響等により減少した。利益面は、販管費削減を進めたこと等により、前年同期を上回った。結果、売上高は4,189億97百万円(前年同期比0.2%減少)、営業利益は12億92百万円(前年同期比30.7%増加)となった。

4、菓子事業
売上高は、各小売業態での取引が堅調に推移したことに加え、健康志向を背景にチョコレートやシリアル等が引
き続き伸長したことやインバウンド消費効果等もあり増加した。利益面は、売上高増加による売上総利益の増加に加え、在庫管理精度の向上による改善効果等により、前年同期を上回った。結果、売上高は2,745億61百万円(前年同期比3.2%増加)、営業利益は25億41百万円(前年同期比30.2%増加)となった。
としている。
なお、ローソンは三菱商事系である。当然、三菱食品も関係してくる。

 

連結/百万円
売上高
営業利益
営率
経常利益
株主利益
13/3
2,318,873
17,046
0.7%
18,735
11,472
14/3
2,388,226
15,684
0.7%
17,172
9,657
15/3
2,337,252
15,263
0.7%
17,232
9,752
16/3
2,383,064
16,888
0.7%
18,217
12,492
16/15
2.0%
10.6%
 
5.7%
28.1%
17/3期予想
2,395,000
17,400
0.7%
18,500
11,800
17期予/16期比
0.5%
3.0%
 
1.6%
-5.5%

 

[ 2016年5月 9日 ]
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